ロンドンのすてきなインディペンデント・ブック・ストア Persephone Books

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[2013.10.10 の tumblr より転載]

ロンドン備忘がてら。
ブルームズベリーにとってもすてきな本屋があった。Persephone Books(ペルセポネ・ブックス)というところ。

Persephone Books

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どんな本屋かというと、20 世紀初頭から中旬にかけての女性作家による、当時は陽の目を見ることがなかった本の復刻版ばかり置いてあるという本屋。すべての本を自分たちで出版している。

Persephone books

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何がすてきかって、まずは本の装丁。カバーは全書籍統一、マットなグレーにクリーム色のラベル。表紙左端にペルセポネ(ギリシア神話の女神)のロゴ。でも見返しは全作品違い、原著とほぼ同時代に作られた美しい布地のデザインがプリントされている。

Persephone books

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本の中の並べ方もすてき。

Persephone books

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いわゆる入り口の ”新刊の平積みコーナー”(?) も、こんな感じ。

Persephone books

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そして、それぞれの本の横には、見返しと同じデザインのしおりが置かれており、書籍と栞で一対になっている。栞の裏には本の説明などが書かれているの。

Persephone books

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プレゼント用に 2 ポンドでラッピングもしてくれたり。

Persephone books

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思わず「とってもすてきな本屋さんですね。写真を撮っていいですか?」とスタッフ女性二人(デスクに座って作業をしていた)に話しかけたら、とってもよい雰囲気で応じてくれて、さらに私の中の「ここいい!」度がアップ。すごく小さい本屋さんなのに、お客さんも絶え間なく訪れていた。

ロンドンではショーディッチの方まで足を伸ばし、独自レーベルをやったりジンを売ってる本屋も見たけれど、なんというかここは凛という美しさとともに、流行りに惑わされない、芯がある感じがあって私の中ではダントツに一番だった。

Persephone books

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帰国してサイトをみたところ、99 年からやっているというのでもう長いのね。

そして、とことん現代の女性――忙しくて大きい本屋で選ぶ余裕もないけど、文学的すぎでもなく商業的すぎでもないすばらしい書籍と出会いたいと思っている多くの女性――に向けていることがわかって、どおりで好きなはず!と。先に書いたこだわった装丁も、デスクにあってもカバンにあってもバギーを押していても美しいものを、という発想から。

でもって、結構長く話題の本屋だったようで、wiki もあるし記事もちらほら。立ち上げた方も女性で、「起業家」「ビジネス・ウーマン」と言われるのはいやなのだけど――というような記事もあって、ああ、なんかいいなあうん、と思ってしまった。(ペルセポネって春の女神だけど、冥王の妻でもあったりして、そういう女神のチョイスもなんかツボ)

たぶん、私が気に入った理由として、もちろん今書いたような美しさ、いるだけで心地いい感じ、ある時期の女性作家の復刊本のみ出すというこだわり、等等というのが真っ先にあるのだけど、
さらに言えば、コスト感覚というか…装丁を同じにすれば、デザイン代も紙代も安く抑えられる。けど、見返しを変えたり、並べ方や栞の機能やどこにどう置くか、そういうちょっとした工夫で、それがむしろシックですてきに思える。そういう感覚がすてきだなーと思ったのだ。

私もゆくゆくはこういう規模、感性のものがしたい。そういう意味で、すごくお手本、イメージのひとつとなるような本屋さんに出会えて嬉しかったのでした。

ちなみに、この本屋がある Lamb’s Conduit Street は、通り自体もそれほど大きくなくのんびりとした感じだけど、丁寧に作ってそうな洋服屋(洋服屋?笑)、カフェ、レストランがあっていい通りでした。また行きたいなーーー。

Lamb’s Conduit Street

Lamb’s Conduit Street

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