ルーヴル美術館でのクラウド・ファンディング・キャンペーンの様子を見てきました(2013)

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[2013.10.12 の tumblr 他から加筆修正して転載]

以前、ルーヴル美術館とクラウド・ファンディング・キャンペーンについて下記エントリに書いたけど

2013 年も現地の 9/3 より、ルーヴル美術館のクラウド・ファンディング・プロジェクトが開始した。

今年はなんと、《サモトラケのニケ》 の修復費用 100 万ユーロ。《サモトラケのニケ》 はルーヴル美術館に行った人なら必ず目にしている有名な彫刻のひとつで、オリジナルの白に戻す修復とのこと、2014 年夏までかかるとか。調達自体は今年の年末まで。早速集まり始めている模様。

全支援者に対し、WEB でのパトロン・クレジットを記載する他、20 ユーロ以上で作品が美術館に復帰した後の美術館への招待、200 ユーロで休館日に行うプライベート・ツアー、、、と特典も毎年のようにいくつか用意されている。
昨年までフランス語のページしかなかったのに、今年から英語のサイトもできたので、これまでは支援者のほぼ全員がフランス国民とのことだったが、今回は有名作品ということもあり、他の国からも支援が集まるかも。

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……というわけで、2013 年 10 月に実際にルーヴル美術館に行き、開催中のクラウド・ファンディング・キャンペーンが実際館内でどのように扱われているかについて見てきました! 何枚か写真をアップします。

基本的にオンラインで行われているキャンペーンだが、美術館内にも案内がある。
ルーヴル美術館エントランスのインフォメーションには、今回のクラウド・ファンディング・キャンペーンのパンフレットが。

実際に美術館に置かれていたリーフレット(第四回のもの)

実際に美術館に置かれていたリーフレット(第四回のもの)

中身はこんな感じ。今回で 4 回目だけど、毎年同じフォーマットのパンフレットみたい。

(上)パンフレットの表紙と中身 (下)パンフレットの裏面

(上)パンフレットの表紙と中身
(下)パンフレットの裏面

パンフ裏面には、支援の申込書があり、フランス国民は美術館で直接お金を払って支援することができる。試しにインフォメーションで聞いてみたら、ほんとうにそこで受付できるとのことだった。でも、国外の人はオンラインのみ。
ちなみにに、昨年は支援者の 5 割がオフラインからの申し込み(平均年齢も 56 歳と高い!長年のファンが支援するんだね)というので、この窓口侮れない。

さて、今年のキャンペーンは超・有名作品サモトラケのニケの修復費用。ニケが展示されていた場所(モナリザにいく途中ということもあり、結構な人通りあり)にはただいま修復中の表示が。

修復中の案内

修復中の案内

ニケの展示の直前にあるコーナーに、改めて今修復工事中であることを示す看板が出ています。クラウド・ファンディング・キャンペーンに関しても告知。

ニケの修復についての告知その 2

ニケの修復についての告知その 2

こんなん。

ニケの修復についての告知その 2

ニケの修復についての告知その 2

「YOU CAN HELP TOO!」
英語での支援の誘い。フラ語とスペイン語(たぶん)でもあった。

クラウド・ファンディングの案内も

クラウド・ファンディングの案内も

結構感心したのは、この看板に音声ガイドの番号がふられていたこと。

音声ガイドの番号が。この番号を入力すると日本語でも解説を聞くことができる。

音声ガイドの番号が。この番号を入力すると日本語でも解説を聞くことができる。

すでに修復中で作品自体は撤去されているにもかかわらず、多くの人が利用する音声ガイドにちゃんと解説があって、なぜ修復が必要なのか、どれだけ大変な修復なのかをきちんと説明していたのがすごいなあと思った。日本語版でそうだったので、たぶんすべての国のバージョン(いったいいくつあるのやら!)でそうだったんじゃないかなあ。

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さて、今までのクラウド・ファンディング・キャンペーンで獲得した作品が、美術館にどう展示されているかもみてみた。

昨年度のクラウド・ファンディング・キャンペーンで獲得した作品がこちら。

「聖ヨハネ」と「シナゴーグのアレゴリー」を含む「十字架降架」シリーズ

「聖ヨハネ」と「シナゴーグのアレゴリー」を含む「十字架降架」シリーズ

横に獲得の経緯が書かれている。フラ語なのでちんぷんかんぷんだったけど、念力で「4,500 名の支援者がいる」ことが書かれているのは把握(笑)。
公開当時は全員の名前が表示されていたそうだ。

「聖ヨハネ」と「シナゴーグのアレゴリー」を含む「十字架降架」シリーズ

「聖ヨハネ」と「シナゴーグのアレゴリー」を含む「十字架降架」シリーズ

こちらがその作品なのだけど、獲得したのはこのうち二体(「聖ヨハネ」と「シナゴーグのアレゴリー」)。一番右下と二番目の段の後方の像。
今まで、この二体がないために不完全だった「十字架降架」の場面が、今回の獲得によって完成されたことになる。

これはルーヴルがクラウド・ファンディング・キャンペーンを年一回実施するきっかけとなったルーカス・クラナッハの 《三美神》(2010 年にクラウド・ファンディング・キャンペーンを実施後、購入)。
こちらも公開時は支援者の名前がずらずらっと記載されていたそうだが(たぶん場所も違ったのかな)、さすがに、ふつうに展示されていた。

ルーカス・クラナッハ《三美神》(1531) ※実際にルーヴルに展示されてたところ

ルーカス・クラナッハ《三美神》(1531)
※実際にルーヴルに展示されてたところ

そうそう、ルーヴルのエントランスにあるマップには、超・有名作品のみ展示場所が記載されているけれど、昨年獲得した作品も場所が記載されていた。勝手な想像だけど、支援者の人たちが見に来て、どこにあるのか探すんだろうなーなんて^^

今年の「サモトラケのニケ修復費用 100 万ユーロ」は、2013 年末までが調達期限だけど、現在約 30% まで集めている。昨年まではフラ語ページだけだったけど、今年は日英のページができたので、数ユーロから支援してみるのもよいかもです。
支援者として掲載された自分の名前を見にルーヴルに行くっていうのも、なかなかよいよね。

ルーブル美術館

ルーブル美術館

【追記】
結果、100 万ユーロ集めることに成功しました。
私もほんのすこしだけ支援したんだけど、後日御礼の手紙が届きましたよ。

ルーヴル美術館からの御礼の手紙

ルーヴル美術館からの御礼の手紙

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