そういえば、8月にソウルに行きたいと思ってた。
とはいえ、去年まで仕事で7年間韓国と関わっていたので、仕事を辞めてからは、もう今後ソウルは行きたいと思わないし、少なくともプライベートで行くこともないだろうと思っていた。
にも関わらず、行きたいと思ったのは、
今年の5月頃から、ソウル・慶熙宮(キョンヒグン)でプラダによるプロジェクト「プラダ トランスフォーマー」が開催されていたからだ。
建築家 Rem Koolhaas と彼が率いる設計事務所OMAによる”六角形・長方形・十字・円から構成され、時期によって回転していくパビリオン”や、
数年前に行われた「スカートのすべて」展、プラダ財団によるアートイベントの数々、ファッション、ライブ、映画等等の内容、
そしてもちろん、プラダがなんかやるんだってー的なミーハーな好奇心もあいまっての「観に行きたい」だったのだけど、
なにより興味があったのは、「何故、ソウル?」ということだった。
去年も北京で、ディオールと中国現代アートがコラボレーションしたエキシビジョン「クリスチャン ディオール&チャイニーズ アーティスト展」がやっていたが、
なんとなく、ほんの数年前までは明らかに東京でやっていたんじゃないかと思われるブランド×アートのイベントが、
上海や北京に行っているような気がして、次はソウルかと。
(もちろん、CHANEL MOBILE ARTはアジアでの巡回は東京と香港だったし、完全に移っているとは思わないが)
時を前後して、
このブログでも書いたかもしれないけど、ちょうど今年の春に、韓国で初の(?)アートマネジメント学会が行われたそうで、
うちの指導教授やら授業を受けている先生やらも講演のために招待されて行っていたのだけど、とにかく、ものすごい熱気だったのだそうだ。
韓国は、上手くいえないがかなりトップダウンの国(?)というか、「こっち方面、力いれるぞー!」というと、国を頂点に官民共々でものすごいリソースを投じて推進していく印象が私もまざまざとあるが、
今、アートやアートマネジメントに対して、そういう機運が高まっているらしく、
大学の専攻なんかも、ものすごい規模で充実させている・・・らしい。
なにより、関係者の熱意がすごい、と、帰国後の先生たちが口を揃えて言っていた。
なので、当時のWWDに掲載されていた”「プラダ トランスフォーマー」はなぜソウルだったのか?”というどんぴしゃな記事に、
路面店をソウルの江南地区に構え、全国直営10店を構える「プラダ」にとって、韓国は重要な市場だ。また、携帯電話「プラダ フォン」を製造するLG電子や、「ジェネシス プラダ」として特別仕様車を製作したヒュンダイ・モーター社の本国でもある。今回の「トランスフォーマー」にプラダが投じた資金は約1,000万ドル(約9億6000万円)といわれるが、上記2社及び開発関連ビジネスを行うレッド・リソーシズからも資金援助を得られたことも開催実現の大きな助けになっている。また、歴史的建造物に隣接するスペースを確保するなど、ソウル市からの全面的な支援が得られた点も大きかったようだ。(※1)
と書いていたのには、なるほどなあという感じだった。
昨年10月に出された最初のプレスリリースにも、
Seoul was chosen, among other Asian cities, as the unique location for this project because of its vibrant attitude and for the smooth cooperation with the City Government.
(中略)
“I would therefore like to thank all the local authorities, Seoul City Government, the Cultural Heritage Administration, the Jongro-Ku Council, as well as partners LG Electronics, Hyundai Motor Company and Red Resource for their enthusiasm in supporting this project.”
とある。
前段に書いたとおり、”官民共々”積極的な姿勢にあるなあと。
まあ、そんなこんなで、
実態はどうかはわからないが、
今後アメリカ一極集中でなくなる時代において、非欧米国がどうやって自国のアートやミュージアムを改めて社会化していくか、という日本も対面している問題に対して、
韓国がどういう一歩を踏み出しているか、なんとなく知りたくて、ソウルに行ってみたいなーと思ったのだよね。
※ ※ ※
・・・結局、そう思っていて夏はソウルは行けなかったのだけど、
なぜまた今さら書いているかというと、近日中にソウルに行くいいきっかけがあるかもしれないから。
トランスフォーマーは終わってしまったけど、いくつか見たいところはあって、
まず、サムスンのリウム美術館や、現代アート中心のイルミン美術館、ギャラリーヒュンダイ、
ファッション特区に指定された一環で、PKMトリニティギャラリーや、ギャラリー2等アートギャラリーが立ち並ぶことになった清潭洞(チョンダムドン)周辺。
昔から舞台は盛んだったらしいけど(ミュージカルも盛り上がってるんだって)見たことないから、そのあたりも。(※2)
大学路ってところが劇場街だって前きいたことあるけど、今もそうなのかな?
ちなみに、海外での売り込みもさかんのようで、NYでも韓国ギャラリーが増えているそうだし、
先日行ったロンドンでもサーチギャラリーの一画で「KOREAN EYE」なる韓国のコンテンポラリーのエキシビジョンがあったりしたしね。
(こちらはKOREAN AIR、Standard Charterd他、韓国とそれ以外の国の企業他が複数サポートしている模様。
最近、エキシビジョン行くと、スポンサーロゴのところをついつい写真におさめておく癖が。しかもこうやって役に立つし!)
んー、書いているうちに、なんかほんとにアート目当てで行きたくなってきたな。
羽田ー金浦もあるし、心理的にも距離的にもむしろ北海道や九州に行くよりハードル低いし。
ソウルのアート情報はまだほとんどないと思うので、期待はずれなものにあたりそうな反面、発掘も楽しそう!
(※1)
ちなみに、ミウッチャ・プラダはこんなふうにインタビューに答えてるけど。
「これはミラノではない場所、もしくは他の国で活動しようというアイデアから生まれた」
「実は韓国でやろうというアイデアがいつ出てきたのか、確実なところは覚えていない。ソウルが大きな首都ではないこと、そしてかなり違う文化があるということが主な理由だった」
ちょいと曖昧(笑)。
※2
そういや、自分で書いてて忘れてたけど、舞台方面でもこんなネタがあったんだった。今年の3月のエントリ。
韓国版『ドリームガールズ』にみる、ブロードウェイ資金繰りへの新たな試み
ここでも書いてますな。
“それにしても、
韓国は、なんでそんなに資金出せるんだろう。”
って笑
このスキーム、うまくいきそうなのかしら。
























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