【発表資料&参考文献公開】「クラウド・ファンディングの可能性を考える」

昨日、前回告知しました(株)ソーシャルインパクト・リサーチ主催のセミナー「ソーシャルベンチャー(投資の対象になるには?)」が無事終了いたしました!

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で、私は「クラウド・ファンディングの可能性を考える」と題し、1時間強プレゼンテーションさせていただきました。
実際に調達された方、運営の方から金融系、IT 系の方までさまざまな方に参加してくださり、少々内容を欲張ってしまったため駆け足になりましたが、質問もいろいろ出て、大変刺激&勉強になった一夜になりました。
参加してくださった方、本当にありがとうございます! 楽しかったー

今回のプレゼン資料

下記に公開します。(勉強会時より少し修正しました)
今回、いろいろアニメーションで示しているところが前回以上に多いので、pdf で静止にしていると若干伝わりづらいところがるかもしれませんが、ご容赦ください。

—————–
■目次
0. 今日のポイント:p.6
1. クラウド・ファンディングの基礎知識:p.20
—a. 資金調達手法の中でのクラウド・ファンディングの位置づけ:p.21
—b. クラウド・ファンディングの始まり:p.24
—c. クラウド・ファンディング・サービスの広がり:p.29
—d. クラウド・ファンディング・サービスのシステム:p.40
2. 【仕組み1】ファンでない人がお金を払う仕組み:p.48
—a. クラウド・ファンディングが他の資金調達手法と圧倒的に違うところ:p.49
—b. クラウド・ファンディングによる支援者の面白い特徴:p.54
—c. 彼らがお金を支払う理由:p.71
3. 【仕組み2】お金を払った人がファンになる仕組み:p.104
—a. お金を払った人を巻き込むもの:p.105
—b. 本当は何を「買った」のか?:p.126
4. 最後に:p.153
—貨幣についての話:p.154
—————–

以前公開した「1人が、1万人から、1000円ずつ、1000万円を集める」の資料とは使い回しているシートもありますが、一応刷新しています。
特に、「1-a」の表や、「1-c」で Kickstarter と競合 IndieGoGo を比較したところ、そしてp.126 以降最後まで、ブログにも書いていない部分です。
今回はアメリカ等で先行している研究も参照したので、少しは有用な資料になれたかな、、。

ご関心有る方は、枚数だけは大量にありますが、字が大きい紙芝居方式?なので是非ご参考になさったうえ、感想などありましたら是非お願いいたします!

WEB で読める参考文献、記事

ちなみに、参照した文献、記事で WEB で読めるものはこちらです。

■K.J.P.M. Voorbraak. (2011). Crowdfunding for financing new ventures: consequences of the financial model on operational decisions.

■Sarah E. Needleman. (11.01.2011). When ‘Friending’ Becomes a Source of Start-Up Funds”. THE WALL STREET JOURNAL online.

■J. Sanfilippo. (2011). Final Project: Crowd Funding and Cultural Production.

■S. Ncdcski. (2011). Crowdfunding on Kickstarter.com –Exploring the relationship between consumers and producers.

全部英語ですが、なかなか参考になると思います。
一昨年くらいからクラウド・ファンディング系論文も一気に増えてますね。そのあたりをちまちまと紐解く作業も、大変ですが楽しいものです^^

さて、今後はまずは、この資料の中でさらに詳しく書きたいところ、発表会で出てきた話題で気になったこと、そして書ききれなかった話題などをエントリしていこーかなーと思っています。
もう、ほんとに、書きたいことは山のようにあります!! オファーがあり、美術館とソーシャル・メディアについてもそろそろ本腰いれてまとめねばなりませんし(-_-;)。それもこちらに書いていきたいのだが。。

そうそう、2月3月予定の勉強会やイベントの告知もぼつぼつできるとおもいますので、よろしくお願いしまーす。

カテゴリー: WEB×資金調達, WEBでの資金調達(クラウド・ファンディング他)関連, イベント報告 | コメントをどうぞ

【セミナー告知】ソーシャルベンチャー(投資の対象になるには?)

【01.17 追記】
下記、定員に達したため締めきりました。
また同様のセミナー等ある際は告知いたします!

———————
告知です。

ちょっと急なのですが、来週 1/26(木)に(株)ソーシャルインパクト・リサーチ主催のセミナー「ソーシャルベンチャー(投資の対象になるには?)」で、クラウド・ファンディングについて講演することになりました。

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この勉強会は、

  • ソーシャル・ベンチャーと呼ばれる社会の課題を事業によって解決することを試みる企業もしくはプロジェクトを立ち上げたい(もしくは立ち上げている)人たち
  • および彼らに対しての投資に関心がある人たち

に対して定期的に開催されているそうで、今回が4回目だそうです。

2 時間半の勉強会のうち、私は約 1 時間を担当し、『ソーシャルビジネスでクラウドファンディングで資金調達する方法』という(仮)タイトルで、下記のようなことを話す予定です。
(まだ構成を完全に固めきれていないので、変わる可能性もあります)

  1. クラウド・ファンディングとは何か
  2. 従来の資金調達と根本的に違う考え方
  3. クラウド・ファンディングで目標達成したプロジェクトの特徴
  4. クラウド・ファンディングを有効に活用するには

10 月末に別の勉強会でお話したプレゼン資料からは刷新して、前回とは違った視点も入れつつ、ソーシャル・ベンチャーに関心のある皆様にできる限りお役に立てるような、特化した形でお話できたらなーと思っています。(※1)

既に先週末にメンバーの方には告知されましたが、基本的に誰でも参加 OK とのことなので、関心おありの方は下記案内、もしくは Facebook イベントページをご参照ください!
主催の熊沢拓さんとも、会社自体への投資というよりかはプロジェクトベースの投資がどんどん増えてもいいよね(そしてクラウド・ファンディングはそちらにより向いている)という話をしていたので、起業を目指しているわけではないのだけど。。という方もお気軽にどうぞ。

やー、以前の勉強会でお話させていただいた時は、アーティスト、芸術関係と(今から思えば)すこーし「同じグループ」な安心感がありましたが、今回は社会起業という私にとっては新たな分野、そちらの起業家・投資関係の方が多いそうで、緊張&責任感じますね~
が、逆にお互いにとって新しい視点が提供しあえたらいいなと思いますので、きちんと事前準備をして、私が話せるすべてを話してきたいなと思ってマース。今まで接点がなかった方々とお会いできることが今からとっても楽しみ。

ちなみに、クラウド・ファンディング関連勉強会でのプレゼンは来月も予定しております。また告知しますね。
ではではよろしくお願いしますー。

セミナー「ソーシャルベンチャー(投資の対象になるには?)」

※お申し込み方法:Facebook イベントページよりお申し込みください。もしも Facebook アカウントをお持ちでなく参加をご希望される方は info(アットマーク)artsmarketing.jp までお問い合わせいただければと思います。

以下、告知文章より
■日時:2012年1月26日(木)18:30〜21:00
■場所:京橋区民館
http://www.pb-k.jp/city.chuo.7kuminkan/kyobashi-ku.html
京橋二丁目6番7号
東京メトロ銀座線京橋駅下車6番出口 徒歩2分
■人数:30名
■料金:1000円
■概要:
※毎月、ソーシャルベンチャーのセミナーを行っています。今度、ソーシャルビジネスに投資する団体(任意団体)を立ち上げたいと考えています。

これまでのNPOやソーシャルビジネスは助成金や寄付の対象で、投資の対象ではありませんでした。ソーシャルベンチャーパートナーズ東京という団体もありますが、社会起業家に対する寄付モデルであって、投資モデルではありません。

しかしながら、時代は急速に変わっています。

ソーシャルビジネスの中でも、投資の対象となる団体も出始めています。また、今後を考えると、そういう投資の対象となるソーシャルビジネスを育てていくことは意義のあることだと思います。

ベンチャーキャピタルや金融畑の方々にソーシャルビジネスに投資して、自分も経営支援をしたいと考える方がたくさんいらっしゃいます。

ソーシャルビジネスにチャレンジされる方々を結びつける場を作ってみたいと思っています。

今回は、ゲストスピーカーとして、(株)アーツ・マーケティング代表の山本純子さんをお呼びしております。

山本さんは、
クラウドファンディングに詳しいので、
『ソーシャルビジネスでクラウドファンディングで資金調達する方法』というテーマでお話してもらおうと思います。

【前回の講演slideshare】「1 人が 1 万人から 1000 円ずつ 1000 万集める

■プログラム:

  • 挨拶(鈴木克也 はこだて未来大学 元教授)
  • 熊沢 拓 ソーシャルビジネスの投資プラットフォームについて
  • 山本純子さん講演 仮題『ソーシャルビジネスでクラウドファンディングで資金調達する方法』
  • ワールドカフェ
  • 起業家のプレゼン

以上

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クラウド・ファンディングからアート×IT ネタ、アート・マネジメントの初歩まで:2011 年の人気エントリ 20 選

さてさて、新年のご挨拶に続き 2011 年アクセス数が多かったエントリたちです。
最近このサイトを知ってくださった方も多いみたいなので、時期を逸していますがランキングを掲載してみました。

内容は大きくわけて
・クラウド・ファンディング系
・アート×IT系
・アートその他
な感じ。

もう書かないような数年前のネタも何度も何度も検索されてアクセスが集まるって、ブログのいいところ(&ちと恥ずかしいところ)だなーと思います。
では、どうぞー。

arts marketing.jp 2011 年人気エントリランキング

No.1: (10.28.2011)
【発表資料/まとめ公開しました】10.25 開催クラウド・ファンディング勉強会
2011 年ダントツのヒット・エントリはこちらでした。最初にツイートやブログで紹介してくださったイケダハヤトさん本当にありがとう! こちらに貼ってあるプレゼン資料は、昨年夏にクラウド・ファンディングについて連続エントリをしながら発見し、考えをまとめていったものの一応の集大成で、「クラウド・ファンディングは従来の支援の WEB 版にとどまらない」という主張をゲーム化にからめてみました。でも、既に自分的には少し古い感じもしていて、早晩アップデート、もしくは新しい視点でのまとめをしていければなと思っています。

No.2: (8.11.2011)
WEBで数万ドル集めるアーティストたち
クラウド・ファンディングは、基本的には「プレ・オーダー」形式、つまり「(市販されていない)これを作りたいので、予約してください」タイプのプロジェクトが”大成功”をおさめやすいと言われています。”支援者”は、支援というよりはその「もの」が欲しいので、購入代金を支払う感じでお金を払う。なので、その「もの」さえアイディアにあふれ需要があるものであれば、目標額を超えてもどんどんお金が集まるわけです。では、そうではないもの(CD 等作品を作りたいというアーティスト等)はクラウド・ファンディングは向いていないのか? いえいえ、そういうアーティストでも大成功している例はあります。その秘訣は?というエントリ。

No.3: (9.28.2010)
アート・コレクター夫婦の物語『ハーブ&ドロシー』
2010 年のエントリです。こちらは、アート× IT 関連ではない純粋に映画紹介エントリですが、検索で上の方にくるみたいで、いまだにアクセスがあるんですね。このブログは基本的には映画紹介とかしないので、珍しい部類のエントリなんですが、、しかし、この頃は、まさか『ハーブ&ドロシー』の映画の続編がクラウド・ファンディング・サイト(Kickstarter)を使って資金調達し、それを通じて自分も支援し、最終的には監督に取材することになるなど思ってもみませんでした! というわけで、なにか不思議な縁を感じてます。

No.4: (4.15.2008)
東京ガールズコレクションにあって、CHANELになかったもの
なんと、2008 年のエントリですよ。そして、昨年も一昨年も年間の人気アクセス・ランキングに入っとりました。東京ガールズコレクションで検索する人が多いのかなあ。。まあ、退職したてのときのエントリでまさか大学院に入ってアート・マネジメントを学ぶことになるとは夢にも思ってない時期のエントリでなんともかんとも( ゚д゚) あまりにも浅くてちょっと恥ずかしかったりw でも、お金とコミュニティって今の関心時でもあるので、改めて読んでなかなかヒントになることがあったりしました。

No.5: (1.21.2009)
現代アートが難解かつ高額な理由~「現在のアート界のルール」その1
はい、これも 2009 年の。。大学院に入る直前でいろいろこのあたりのことを勉強してた頃の一連のエントリのひとつ。「価値=価格」「価格を決めるのはインフラたる言語(英語)」などなど、金融マーケットとしてのアート・マーケットについての超超初歩のメモ書きみたいなもんですが、自分自身が忘れてたので改めて読むとなかなか勉強になりました(おい)。この頃に比べ、アートの流通の仕方もまさに WEB も通じて少しずつ変化見られてきていると思うので、その視点からまた読みなおすと面白いんだろうなとちょっと思ったり。

No.6: (9.1.2010)
「芸術」で仕事をしていくこと
ブログを書いているとごくごく稀に「書いてよかった」と思うエントリがあるんですが、これはそういう種類のエントリ。アート・マネジメントの大学院に入ってはみたものの「やべーアートで仕事なんてできねー」と苦悩(苦笑)した自分を励ますような内容なんですが、これに共感してくれたアート関係の方が意外に多く、書いてよかったなあと思いました。そして、今でも「芸術 仕事」といった検索ワードで訪れる人が多く、芸術に関わる仕事をしたい(けど…)という人たちがどれだけ多いかというのを感じます。

No.7: (8.9.2011)
Kickstarter は2年でどれだけクリエイターを助けたか
クラウド・ファンディング関連最初のエントリです。この時点でも Kickstarter はかなりの成長率と実績があったのですが、この後 2011 年後半にはさらに急成長を遂げています。そのあたりは「半年で急成長する Kickstarter (1)――100 万人が 1 億ドルの支援」にまとめていますので、合わせて読んでいただけると比較ができるのではないかと思います。Kickstarter に関しては、今回のサンダンス映画祭出品作品の約1割が Kickstarterで資金調達したもの等確実に「クリエイターを助ける」インフラとなりつつあると思います

No.8: (1.8.2010)
グルーポンとミュージアム・劇場
ぐるーーぽーーーーーん!!! ちょうど 1 年前のエントリ。そう、グルーポンおせちから 1 年です。たった 1 年ですよ。もうだいぶ昔のことに思えますね。日本ではイメージ的にミソがついてしまったようにも感じるグルーポンですが、本国では昨年末に上場し、ミュージアムや劇場のこういった取り組みも普通に行われているみたいです。(たまたま、昨年末どこかのミュージアムのキャンペーンをみました)で、Kickstarter 型クラウド・ファンディングはフラッシュ・マーケティングと仕組みは一緒なので、このあたりの比較もほんとはしたいんですよね。

No.9: (8.9.2010)
『ようこそ、アムステルダム国立美術館へ』と”I amsterdam”
こちらも映画を取り上げた珍しいエントリ。「パブリック」という言葉は最近よくとりあげられますが、優秀なキャンペーンで「住むことに誇りをもつ市民が集まる街」を作り上げたアムステルダムが、そのコインの裏ではまさに「誇りある市民」によって国立美術館の改修が頓挫していた、、、ということを書いてみました。
ちなみに、このエントリを書いた 2010 年よりも「I amsterdam」という言葉で検索してくる人がとても多くなっているなというのが実感としてあって、「プライドある街」とは今の関心事なのだろうなと思います。

No.10: (8.26.2008)
アートマネジメントの意味と歴史~アートマネージメントってなあに?<1>
大学院の入試勉強をしていた頃のエントリ。勉強のまとめとして書いていました。このシリーズや、アーツ・マーケティングの初歩をエントリし続けたもの等 2008 年はわりと「アート・マネジメント」関連のエントリが続いています。(そして、そういったキーワード検索できてくださる方が本当に多いです)
しかし。院を修了した今も、「アート・マネジメントとは」という深遠なる問いは続行中なのですわ!

No.11: (8.12.2010)
Kickstarter 成功/失敗データからみる「新しさ」
これは、独自で集めたデータを検討していくことで「クラウド・ファンディングは、見返りを購入したいという欲求を満たすプロジェクトがより大きな成功をおさめるのだ」「だから、通常の寄付や支援と違い、一人で何十、何百もの見ず知らずの人がやってるプロジェクトに”支援”する人があらわれるのだ」という発見をした最初のエントリなので、自分の中では超重要です。今は「それだけじゃない」ということも指摘したいわけですが、でもこのことに気づいたことはクラウド・ファンディングの可能性にハマる第一歩でした。

No.12: (9.14.2010)
アーティストへの投げ銭システムは成功するか?――”Art Micro-Patronage” の場合
クラウド・ファンディングと似ているけど非なるもの「投げ銭」。これは、アートに関心のある人たちからの反応がわりとあったように記憶しています。このエントリにも書いていますが、やっぱり「投げ銭」は現代アートにはあんまりあってないんじゃないかというのが今でも思うこと。(音楽やダンスのライブ配信とかはあってる気がします)
このサービスは2ヶ月遅れで開始していますが、うーん苦戦しそう。ただ、WEB で投げ銭させるやり方は洗練されており、参考になります。

No.13: (9.26.2010)
マイクロ・ファイナンスからクラウド・ファンディングまでの変遷
「クラウド・ファンディング」まわりのワードを一度整理しておこうと思って書いたエントリ。マイクロ・ファイナンスとクラウド・ファンディングはまったく違うものなんですが「マイクロ・ファンディング」とか「ソーシャル・ファイナンス」とか、言い方が統一されていないことからの誤解もおきやすい状態なので。。自分自身、勉強になりました。実際、ファイナンス系の方々の関心も(もちろん)とても高い分野なので、意見交換できるぐらいはちゃんとファイナンスの基本ぐらいは学ばないとんなーと思ったきっかけでもあります。

No.14: (3.20.2010)
1週間後の備忘:芸術は世界と人間の可能性の扉だと信じること
震災後に書いたエントリ。ただ、この時はまだ自分の中で原発への認識が甘く、あまりにも牧歌的だ、と感じるの正直なところ。でも、無理に焦って、自分をなくすのだけはやめよう』『「今すぐできること」に没頭するあまり、本当に「私がやるべきこと」をないがしろにしてしまうのは長い目でみて、自分に対しても社会に対しても得なことではない』という考えは今も変わっていない。「やるべきこと」といわず、「(本当に心の底から)ぴんとくること」と言い換えてもよいとすら最近は思います

No.15: (2.14.2011)
Google Art Project に人々はどう反応したか? その1
これも約1年前ですねえ。。Google が突然に「Google Art Project」を発表したのが 2011 年 2 月 1 日のこと。発表当初はけっこう話題になっていたと思いますが、その後特に追加ミュージアムがあるわけでもなく粛々とサイトは存在している、という感じ。とはいえ、このプロジェクトが最初うちあげただけ、とかぽしゃったとかそういうのではなくて、Google 的には世界の情報を整理することのごくごく一部の実践であり、長いスパンで粛々と進んでいき、気づいたときには Google マップから美術館の中に入り作品をみるなんてことも普通になってくる時代がくるのかも。また、このプロジェクトは、ミュージアム経営と IT、アートの見方等の大きな転換期となったと思います。

No.16: (12.1.2011)
【前編】『ハーブ&ドロシー』の佐々木監督に Kickstarter での資金調達の話を聞きました~プロジェクトはどう進んでいったか
昨年 12 月に書いた直近のエントリ前編。佐々木さんへのインタビューは、私にとって「クラウド・ファンディングの意味と可能性とは」を改めて考え、新しい切り口を与えてくれるきっかけとなりました。また強い想いとその姿勢にすごく刺激も受けました! クラウド・ファンディングといえども、システムに乗っけたからって自動的にお金が集まってくるはずもなく、そこには大変な努力が必要なこと、しかし、真摯に取り組めば資金以上のものを得ることができる可能性があることが、このエントリから伝わればうれしいなーと思います。

No.17: (2.19.2011)
【プレゼン資料紹介】SOCIAL MEDIA WEEK ミュージアム関連セッション
いまや日々いろいろなところで、この手のセッションは行われており、動画やプレゼン資料が公開されていて、そういうのをブログで紹介することを考えていた時期があり、その第一弾として書いたエントリ。
んがしかし、こういったイベント、セッションがあまりに多いので断念しました(笑) 一部 Tumblr にためているのと、Facebook でとりあえずリンクだけでも貼ってためていければなと思ってますー

No.18: (11.14.2011)
半年で急成長する Kickstarter (1)――100 万人が 1 億ドルの支援
先程も紹介しましたが、昨年 10 月時点での Kickstarter の実績を 3 ヶ月前、半年前と比較して紹介しました。昨年春以降大躍進しているのがわかるかと思います。最終的に Kickstarter は 2011 年年間で合計 $99,344,382 の支援をしたんだとか。2010 年が $27,638,318 なのでざっと前年比 360%! WOW ということで今年も個々のプロジェクトとしても、ポータル全体としても共に追っかけていきます。なぜ、Kickstarter だけがこれほどまでに成功しているのかも気になるところですねー。

No.19: (9.21.2011)
あのミュージアムのスコアはいくつ?――Klout からみる WEB コミュニケーション・スタイル(1)
WEB での影響力を測る指針として広まってきている Klout スコアを元に、ミュージアムごとの WEB コミュニケーションをみてみる、みたいなことをしてみました。なかなか面白く、続けて調査してみたかったんですが、途中で Klout スコアの算出方法?が変更(たぶん)になり大幅にスコアが変わるという悲劇がおきました(笑)。評価を厳密にしていくために、スコアを是正していくことは今後もあると思うので、なかなか時間経過で追って分析するのは難しいなーと思っているところ。でも、こういう(少々乱暴でも)ある指標でカテゴライズしていくと見えることもあるので、また時期をみてやってみたいです。

No.20: (8.15.2011)
美術館とソーシャル・メディアのすてきな事例(1)
(1)と書いてますが、これはまだ(2)がありまへん(笑)。昨年後半はクラウド・ファンディング一色になってしまったんですが、そもそもは私は「アートを(WEB を中心にして)伝えること」に関心があって大学院に進んでますし、美術館のソーシャル・メディア活用方法に関しても少しずつ需要が高まっていってるのは感じますので、この手の話題はライフワークとして常に追っていきたいと思ってます。

以上、ほとんど自分の振り返りみたいになっちゃいましたが、、、
今までこんなエントリを書いていて、これからも多少は傾向は変われど書き続けていければよいなと思ってます。今年はどんなエントリがどのくらいかかれることになるのやら。
今週中に一度アップしたい! がんばります

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新年のご挨拶&2012 年は。

1 月も半ばにさし掛かっていますが……あけましておめでとうございます。
今年初のエントリです。

Happy 2012
Happy 2012 / Scott Meis Photography
昨年は 3 月に大学院修士課程を修了し、さてこれからという時期と震災が重なり、混乱の中からの第一歩、という感じの年でした。
プロジェクトとしては 11 月末の国際シンポジウム開催というのが大きくあって、それに伴うプレ・プロジェクトの実施や、その他請けた企画/制作/運営仕事、新規プロジェクトの企画準備などこまごまあったのですが、基本的には来た流れに乗ってやっていった 1 年だったかと。

その中で、“昔からなんでだか惹かれてしまう、気になってしまう「なにか(言葉にできない感覚)」”の一部を具体化したような現象として、「クラウド・ファンディング」という大きなキーワードをもらった年でもあります。
このキーワードを自分なりに調べ始め見事ハマって(笑)やいのやいの言ってるうちに、深く深く広がっていく世界、確信、そしてつながっていく縁を感じるすばらしさは本当に計り知れないもので、昨年後半の私の大事な宝物となりました。

年末以降ネット(というか SNS)からも離れ気味で、ひたすら読んだり、話したり、考えたり、ぼーっとしたりしていましたが、
今年は、今抱えているものを終わらせたらひとまず「制作/運営受注の仕事はお休み」しようと思っています。

そのかわり、既にいくつかお話いただいている、スピーカーや講師/リサーチ/執筆の仕事をちゃんとクオリティのあるものにして、増やせていければなと。(公開可のものはなるべくこちらで告知や報告していきます)
そうしている中でおそらく、早晩ピンとくる形態や企画が見えてくる気が予感としてあるので、それを小さく事業化したいなと、、
そのくらいを今年のゆるやかな「仕事のベース」にしたいなと思っています。あくまで会社というより個人の名前でやるような感じ。そして、基本はやっぱり「やってきた流れにのってく」ということで^^
気分的には若干のんびり気味、、というか「ちゃくちゃく」という感じなんですが、自分自身から逸れてない感触はあるのでしばらくはこの路線でやってみようと思います。

なんでこのサイトも会社の、というよりかは、私個人のポータル的なイメージにちょっとずつ変えていく予定。(今でもそうかw)

そして変わらずブログは、続けていく所存でございます。
さっそく今週どっかで一発目をアップしたいのですが、現時点では今月はこんなことをトピックにしたいなと思っています。

■スタートアップの資金集めとしてのクラウド・ファンディングの現状と今後どうかね? という話
→昨年末、アメリカでクラウド・ファンディングで株式を扱うことを条件つきで可能にする法案が下院通過した(まだ成立はしていないです)とツイートしたら結構反響がありましたが、ヨーロッパでは既に実施されている国もあったりします。
そしていいことだけじゃなくて問題点も。最近は、やっぱり購入型の方が面白いし、これからの時代にあっている気もしています。そのあたりのこと

■クラウド・ファンディングのほんとうの特徴、可能性とは何か?
→上記の続きとして。昨年は主に「クラウド・ファンディングは単に寄付の WEB 版ではないのでは?」ということをくどくどとブログで書いてきたつもり。
少し方向性を変えて、「クラウド・ファンディングは単に VC やエンジェル投資家による支援の少額版ではないのでは」というところまで含め、(以前書いた)ゲーム化とはまったく違う視点から考えてみたいなと。
これが一番チャレンジングなネタ。

■従来のこのブログ的なネタも書くよ。
昨今「メディア化する企業」というような話題がずっと出ておりますが、翻ってミュージアムの世界ではどうなっているのか。
昨年末、まさに「メディア化」しミュージアムのあり方を一歩進めて話題になったある美術館のことを取り上げようと思います。(ほんとは昨月まとめてアップする予定でしたが、途中で放置してしまいましたw)

まっ、気まぐれなので、全然別のことを書くかもしれませんが^^;

なんかね…
先程、『”昔からなんでだか惹かれてしまう、気になってしまう「なにか(言葉にできない感覚)」”の一部を具体化したような現象としてのクラウド・ファンディング』というようなまどろこしい書き方をしましたが、
自分の中では、たとえば「クラウド・ファンディング」が気になるというよりかは、とっても大きい、大きい目に見えない変化のうち、私が比較的キャッチしやすい「現実の一現象」がたまたま、その近辺のことが多い、というような感覚をもっています。

たぶん、変化の全貌は誰にも見ることができないんだろうけど、誰もがほんのごく一部「現実の一現象」としてキャッチしていてそれが個々人の関心となっている。

なので、今年は「クラウド・ファンディング」とか「アートとIT」とかそういう区分気にせず、自分がぴぴっとくる「現象」は捨てずにひとつひとつ確認し、無理につなげたりマッピングすることなく集めていく、で見えてきたことが次のテーマ! そんなふうに歩を進めていければと思います。
アートとかっていうのもいったん捨てるよね! そのくらい気分です。(あ、でもアート業界にも WEB をツールしたいろいろと面白い動きはむくむくとありますね。そのあたりはまたいずれ)

そうだ、あとは自分の中で「やるやる詐欺」だった Facebook のファンページも次のエントリぐらいから立ち上げて、ご意見・ご感想はもちろん、今まではツイッターで書いてきた気になるニュース的なものもそっちに集約させたいなーと思っておりますので、ご関心有る方はよろしゅうです(^-^)

さて、今日は夜遅め(か明日の朝か)に、2011 年の本ブログアクセス TOP 20 のエントリもアップします!

※書きました→クラウド・ファンディングからアート×IT ネタ、アート・マネジメントの初歩まで:2011 年の人気エントリ 20 選

今年はやめようかとも思ったけど、おそらくここ 2 ヶ月ぐらいでぐっと読んでくださる方が増えたので、一応「過去にこんなエントリ書いてますよー」紹介として。しかしまずはおなかがすいたので晩ご飯。

それでは今年もどうぞよろしくお願いいたします!

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【後編】『ハーブ&ドロシー』の佐々木監督に Kickstarter での資金調達の話を聞きました
―クラウド・ファンディングで資金調達するということ―

前回の続き。

【前編】『ハーブ&ドロシー』の佐々木監督に Kickstarter での資金調達の話を聞きました~プロジェクトはどう進んでいったか

前回は、ドキュメンタリー『ハーブ&ドロシー』の続編 “HERB AND DOROTHY 50X50(以下、50X50)” の制作資金を、実際にどのように Kickstarter で集めいていったかを時系列で見ていった。
最終的には目標対 158%、約 8.8 万ドルの調達と十分な成功をおさめたこのプロジェクトだが、経過をみてみると、労多く実り少なく……の時期も多く、ギリギリのところで最後勢いがついて集まった、と言える。

佐々木さん自身も「なにせ初回だったので何が起こるかわからず、起こったことに対してその都度対応していった」と語られているとおり、クールに言えば、戦略ばっちりな “お手本にする成功事例” というわけではけしてない。(本当にそういう”成功事例”が存在するのかわからないけど)

でも、この資金調達キャンペーンに臨んだ佐々木さんの姿勢には大いに学ぶところがある。

実際、私がお話を聞かせていただいてとても感銘を受けたのは、Kickstarter 使ってどうだったか云々という話よりかは、彼女の「心構え」のようなものだった。
そしてそれは「クラウド・ファンディングで資金調達をするとはどういうことなのか」という根っこにつながっていく。。

後編では、佐々木さんの話で特に強く印象に残った 2 つのことを取り上げようと思う。
それはきっと、これからクラウド・ファンディングを使って資金調達をしたいという人への、大きなヒントとメッセージになるはず。(うまく伝えられればよいのだけど)

では、後半どうぞー

資金調達は筋トレ!! とにかく、本気で、全力で取り組むこと。

まず、佐々木さんのお話でなにより伝わってきたのは、この資金調達期間中、とにかく彼女とメンバーが目標に到達するために、文字通り全力で挑んだということだ。

本気で取り組むことがなにより大事
WEB にプロジェクトを掲載しとけばなんとかなるかも、じゃダメで、絶対に Kickstarter で資金を調達するんだという気持ちがないと、お金は集まらない

何事もそうだけれども、Kickstarter に関しても「あわよくば」はない、と彼女は断言している。

前編にも書いたとおり、佐々木さんは Kickstarter のキャンペーンを始めるにあたり 3 名からなる専任スタッフ・チームを結成し、彼らとともに 60 日間 Kickstarter での資金調達活動を行った。

実際に何をやっていたのか。

まず、佐々木さん本人は Facebook や twitter で影響力のある人たちや、大口の支援をお願いできそうな人たちに、毎日連絡をとり説明を続けた。
Kickstarter の仕組みを知らない人だっている。寄付の方がいいって人も。もちろん、返事すらない人もいるし、逆に連絡先をオープンにしているので変な連絡もやってくる。それらにすべて対応しながら、コンタクト・リストを毎日消していったそうだ。

恥ずかしいとか嫌われるかもとか、そういうことを考えていたら調達できない。資金調達って筋トレみたいなものなんです」とおっしゃっていたが(個人的にはこれ名言かと)、「今日はここからここまでやる」と決めてやっていけば、たとえ少々気が引けるお願いのメールや電話であったとしても、昨日より今日、今日より明日は「慣れる」。

その際に大事だったというのが、「こんなことをやってます、寄付してください」ではなく、「私達のプロジェクトに参加してください」「私達の船に一緒に乗ってください」というスタンスで話すこと。
それに賛同してくれる人、関心をもってくれそうな人にとにかくアプローチを続けた。(なので逆に「友人、知人にはさらっとお願いのメールを流す程度だった」とのこと)

そして、スタッフは Facebook、twitter、blog、ニュースレターなどの制作と更新。
「”支援してくれしてくれ”といやらしくならない書き方、頻度で、でもきちんと支援が必要な旨は書かないと伝わらないから、そのバランスにとても気を使った」そうだ。

実際、期間中の更新内容をみると、たしかに、特に 10 月入ってからはほぼ毎日なんらか更新しているが、キャンペーンに協力してくれているアーティストの話やハーブとドロシーの言葉の紹介、Kickstarter というシステムの素晴らしさについて……など、「お願いします!」だけでない、でもキャンペーンにもつながっている更新内容になっている。

その他、

  • 「ポストイットを何度も並び替えながら」相当に議論をしたという見返りの設定、
  • 期間中に「売り切れ」てしまった見返りに関しては新しいものを投入するなどの対応、
  • ペースが落ちた時に適宜入れていったてこ入れの施策(ポストカードとか)、
  • そして、キャンペーン終了後にあともう一口、支援を集めるためのパーティ開催(UST 配信あり)決定、その準備……

などなどなどなど、とにかく 60 日間は Kickstarter を通じて支援が集まるよう頭も体もフル稼働させた。

……これらの話を聞いた時、かつて佐々木さんが Jeniffer Fox さんの講演会をきいて「(Kickstarter での資金調達は)こんなに一生懸命やるものなんだ」と「目からウロコ」だったように、私も「そこまでやったんですね」と「目からウロコ」だった。
そこには「まだ準備が整っていない」とか「時間がない」とか「スタッフがいない」というような言い訳はいっさいなし。
すごい。
甘く考えていた自分を恥じた。

そして、最終的には、こういう人のところにきちんと支援はいくのだろうなとも。
それはネット経由であろうとなかろうと、きっと関係ないのだ。

「裏切ったら作家生命に関わる」――1 ドルのお金、1 人の支援者の重み

あともうひとつ強く印象に残ったこと。
それは、佐々木さんの「1 ドル払ってくれた人たち」への感謝と責任への認識の深さである。

私が実際にこのプロジェクトにささやかながら支援をした時、とっても驚いて&嬉しかったのは、支援後に佐々木さんから直接メッセージにが届いたことだった。

しかも、「日本からだったらアメリカの amazon の登録など、面倒な手続きを経て大変だったのではないでしょうか。本当にありがとうございます」といったような気遣いがあるメッセージ。定型文のような「スタッフ一同」的な御礼メールだったら驚かなかったと思うが、これは思いもかけず、「わー、支援してよかったなー!」と思ったのをよく覚えている(しかも、それにレスをしたらこれまたきちんと返ってきた)。
佐々木さんとチーム・メンバーは、支援してくれた 730 名全員にこの対応をしたそうだ。(※1)

それ以外でも、日々の UPDATE や blog の文章、ツイッターでこのプロジェクトをつぶやいた時の思いがけないレスポンス、そして目標を達成した時の「世界最高のサポーターの皆様へ」というメッセージ……など、どれも声高に言うほど特別なことではないが、でも(感覚的な言葉で恐縮だけど)誠意とか暖かさが伝わってくる対応だなと思っていたし、(※2)
実際、最後成功に終わった時はとっても嬉しく、なんとなく自分も一緒に旅をした仲間にほんの少しなれた気がした。今現在も「ほんとにやってよかった、また次機会があったら何か支援しよう」と思っている。
そして正直な話、私はこれ以外もいくつかのプロジェクトを支援しているが、こんなふうに感じたのは、お世辞でなくこのプロジェクトだけなのである。(もちろん、どれも成功すれば嬉しく思ったけど)

前作の『ハーブ&ドロシー』が気に入っていたとはいえ、どうしてなのかな?

その小さな疑問への答えは、
取材中に非常に印象的だった佐々木さんのこの言葉に現れているような気がしている。

プロジェクトを達成してみて、今改めて 1 ドルのお金、1 人の支援者のありがたさと同時に重みをずしっと感じています。クラウド・ファンディングのシステムは素晴らしいけれど、そこで集まった彼らの信頼を裏切ったら、作家生命に関わるほどのダメージだと思っている

リターンを金銭で返すタイプより(見返りを購入する)クラウド・ファンディングはあとくされがなくていい、と言われたこともあるけど、本当は信頼関係が土台になっているこちらの方がずっと”あとくされ”があるし、責任を感じるんです。絶対にちゃんと作らなくちゃと思う

“ああ、たとえ 1 ドルであっても見も知らない人が(知っている人でも) お金を払う時の気持ちと責任の重さをわかっているのだ。だから、これほどきちんと支援者とコミュニケーションするのだ”
佐々木さんの口からこれらの言葉を聞いた時、そう、私は思った。

前回も引用した今回の大口支援者である本田社長のメッセージを読み返せば、そのことがよくわかるはずだ。

……他人をあてにして、なにかをやろうとする人はたくさんいますが、自分である意味犠牲になっても何事かをやりたいという態度は素晴らしいし、全面的に応援したいと思いました。
ですから、すぐ決めました。

今回の続編もそうです。
ぎりぎりの期限まで、本田にメールはきませんでした。
kickstarterの仕組みで、みなさん精一杯努力されています。
そんな方々のあと、ほんの0.1%の手助けができるとしたら、本当に本田は幸運だと思います。

「ファン・コミュニティを作る」とは何なのか

クラウド・ファンディングのよさっていうと、よく言われるのが「資金を集めるだけでなく、制作段階から支援者コミュニティが作れること」だったりする。(私も書いたことがある)
実際、今までみてきたように Kickstarter のキャンペーンはそれほど簡単なものではないけれども、それでも「このシステムの本当にすばらしいところは、まだ作品が出来ていない段階から応援してくれるコミュニティができること」と佐々木さんも語っている。

でも、クラウド・ファンディングのシステムを使って、10 人なり 100 人なり支援してくれる人がネット上に集まったところでそれがすぐにコミュニティになるか?
→もちろん、ノー。

佐々木さんの姿勢から学べる最大のことは、なかば常套句として使われる「コミュニティを作る」ために大事なこととは何か、ということではないかと思う。

魔法のシステムなんてない。
自動的にできるコミュニティなんてない。
ネットにアップすれば、どんどんネットワークが広がっていくような、そんなことなんて絶対にありえない。
特に、仮に「いいね!」は集まったとしても、お金を出してくれるかどおうか、なにか行動に移してくれるかどうかはそことはまったく違う次元の話だ。

最終的には、人と人の間に何かまっすぐな、感情が行き来するか、なのだ。
佐々木さんはハーブとドロシーの姿をやはり伝えなくてはと、そのために全力を尽くして資金を集めようとした。
そして、1 ドルであれ人がお金を出してもらうということがどれだけ大変なことか、そのありがたみと表裏一体にある怖さをよく理解し、それがコミュニケーションの姿勢にあらわれた。

そこまでして初めてお金は集まるし、ファンコミュニティになっていく。

※ ※ ※

昔のエントリで私は、クラウド・ファンディングはそこに組み込まれたゲーム性他のメカニズムにより、「見ず知らずの人」や「支援に関心のない人」をも”活動家にすることなく”支援者の一人にできるという可能性を指摘した。

「関心が高くない人たち」を引き込み、「ファン・コミュニティ」にする。

それは、クラウド・ファンディング・サービスの大きな可能性であると今も思っているけれど、でもその可能性も、ここまで本気で取り組み、かつお金を出してくれたという意味を理解して初めて本当に可能性になる。

「WEB でファン・コミュニティ作りましょう」じゃなくて、既にそこに醸成されつつあるものがあり、そのうえで WEB はそのいろんなしくみによって「わかりやすくまとめる最後の一押し」をしているだけ。

何もないところには何もうまれない。
生むためには、
「そうやって皆から資金を集めても世の中に出したいものか」という問いかけも(答えは何にせよ)必要だろうし、
それに答えに対する覚悟も、
泥臭い行動も必要なのだ。

佐々木さんのお話の中で、一番強く心に刻んだのはこのことである。

※ ※ ※
そして、最後に。
このエントリを書き上げて更新のセットをした後に、佐々木さんからこんなメールをいただいた。

(特典発送の準備をしていて)改めて思ったのが、クラウドファンディングは、お金集めより、本当に気合いを入れなくてはならないのは、資金調達後、つまりフォローの部分だということです。
ここをしっかりやらないと、このシステムは長続きしない、と。
それに映画を今後つくり続ける人間として、コアになるファンに必ず満足してもらい、将来の映画もサポートし続けていただけるようにするには、すぐれた作品を完成させるだけではなく、かなりのケア&覚悟が必要です。その辺、今になってじわじわボディブローのように感じて来てます。

「クラウド・ファンディングでファンを獲得する、コミュニティを作る」
それはたしかに可能だし、素晴らしい部分なのだけど、それは相当の努力が必要なのだとこのエントリで書いた(つもり)
しかしさらに、その後には「ファンで在り続けてもらうこと」という大きな挑戦が待っている、という重要な指摘だと感じ、取り急ぎ追記した。

実はここのところ、クラウド・ファンディングで集めた「世界中にバラバラにいるファン未満の人たちいっぱい」をその後もどう「ファン」にしていくか(たぶん、性格上まずは WEB 上でのコミュニケーションになる)、そしてその中の何割かが実際なんらかの形でその後も資金を出す/支援する(このあたりは、以前エントリした伊藤美歩さんのようなプロのファンドレイザーへのバトンタッチ)ようなサイクルを作るには、どうしたらいいかな、というのを考えていた。逆にそこまで出来た時本当に、クラウド・ファンディングも芸術団体やアーティスト(だけでなく NPO、ベンチャーなどなど)にとって有益なものになるのかなーと。

しかし、まーさーに、佐々木さんたち 50X50 プロジェクト・チームはそのサイクルの実践をしつつあるんだなーーー。
今まではクラウド・ファンディング上でプロジェクトが成立するところだけをみていたけど、その後そこで蒔かれた種はどうなっていくのか? これも何かのご縁なのだと勝手に決めて! 引き続きこのプロジェクトのことは追わせてもらいたいなと思う。
ていうか、それ以前に既に 1 ファンとして巻き込まれているのだけどけれど(笑)

※ ※ ※

……長くなったけれど、以上が私の佐々木芽生さんの取材記録です。

日本ではこれからクラウド・ファンディングを使う人や団体が増えてくると思うので、何かヒントがあればいいなと思って書き始めたけど、結局は自分への備忘録のようになってもうた(汗)

しかし本当に、佐々木さんはパワフルですてきなお姉さんでした。

本当にありがとうございました!!!!!

某サービスの運営の方が「佐々木さんぐらい、めいいいいいいいっぱいクラウド・ファンディング・サイトを使ってくれたら嬉しい」と言っていただけれど、そういった事例が日本でもどんどん出てきたらいいなと思う。
願わくばけして今、有名なわけではないけど、じっくりとよいものを作っている人たちのプロジェクトとして。

ちなみに、日本の主なクラウド・ファンディング・サービスはこちら。

Campfire
motion gallery
READYFOR?

私のクラウド・ファンディング研究もネクスト・フェイズだなーという感じで、これからまた、いろいろアプローチの仕方を練りつつ、このブログに残していければなと思っています。
何度もいってるけど、他のネタも書く!!!ぞ!!!!

なお、今も 50X50 プロジェクトは引き続き制作のための資金の支援をお願いしています。(支援ページはこちら
ご関心がおありの方は、info(アットマーク)finelinemedia.net に問い合わせるかこちらのページまで。

(※1)
余談ですが、実はこの取材に至ったきっかけも、私がツイッターやブログでやいやい応援しているのをみてくださった佐々木さんが「次回来日するときにご挨拶できれば」とメッセージしてくださったことがきっかけだったりします。
監督自らがそこまで目を配ってメッセージしてくださるってほんとすごいと思うのです。

(※2)
たとええば、まだキャンペーン初期の段階に、佐々木さん自身がブログにこんなエントリをアップしている。

A Little Fish Bone Stuck in My Throat

ハーブとドロシーが、けしてお金のために購入したアートを売らなかったことに対して、今関わる人すべてに制作費支援をお願いしているのはどうなんだろう? という葛藤がある、という話。
でも、自分はハーブとドロシーの話を伝える役目があると思っているし、映画を作るのは実際資金が必要で、それを集めることなしには出来上がらないのだ、、というような「本音」が書かれている。
“「いいこと」や宣伝だけ書いてある公式ブログ”というのではなく、資金調達の実際というか、嘘がない感じが身近に感じられていいなと思ったエントリのひとつ。

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【前編】『ハーブ&ドロシー』の佐々木監督に Kickstarter での資金調達の話を聞きました
―プロジェクトはどう進んでいったか―

おひさしぶりのエントリです。
前回10月末に勉強会の資料をアップしたエントリはいろんな方に紹介していただいたおかげでとっても多くの方にみていただいて(弊社比)、そのおかげもあって 11 月はいろいろな出会いもあり、、、大きいイベント開催や企画提出も重なってブログどころかツイッター他も開かないような日々でした。
が、ちょっと12月はまたまめに書いてみようかと思っています。

—————–
さてさて! なにはともあれ書きたいネタが今回はあります!!
今年の 9 月に、こんなエントリを書きました。

『ハーブ&ドロシー』続編制作資金を WEB で集める――私の Kickstarter 初体験

日本でも 2010 年に公開され話題になったアート・コレクター夫婦のドキュメンタリー『ハーブ&ドロシー』。その続編の制作資金調達が Kickstarter のプロジェクトとして開始したということで、私も支援してみました、というエントリだったのですが……

その後、このプロジェクトは期限である 11/5 までに約 87,331 ドル(5.5 万ドルの目標対 158%)を集めて見事成功のうちに終了しています。中盤3万ドル台でまったく調達額が動かなくなったものの最後の数日で劇的な追い込みがあり、結局は目標を大きく超えてと、支援側としてもはらはら、わくわくした経験でした。

それだけでも、ひとつエントリにしてもいいぐらいなんですが、
なんとその後ご縁ありまして、
監督である佐々木芽生さんが来日された際に Kickstarter での資金調達に関して取材できる機会を!! いただけたんです!!!\(^o^)/

実際、Kickstarter でこれだけの資金調達をした方ご本人からお話を聞くのは初めてだったので、とっても面白かったし、挑戦した人だからわかる話も多く……、なにより、佐々木さんの情熱にとても打たれました。

彼女から得た強いメッセージはひとつで「やるなら本気でやること!」ということ。
その強い意志がないと、結局ツールや方法はなんであれ、実現はできないということ。

日本でも、クラウド・ファンディングって関心ある、でもどうなんだろう? と考えている個人、団体、組織、多いと思いますが、そういった方々にとって、とてもヒントがあるお話でしたので、2 回に分けてお聞きしたこと、そして私が感じたことなどをまとめておきます。

  • 前編(このエントリ)は実際プロジェクトがどう進んでいったのかについて。
  • 後編は佐々木さんのお話で特に心に残った話について。(「Kickstarter で調達するとはどういうことなのか」の心構えとなる話なので、是非ぜひこちらを読んで欲しい!)

です。案の定長いですが、のんびりと、どぞー

※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※

Kickstarter でプロジェクトを開始するまで

『ハーブ&ドロシー』続編である『HERB & DOROTHY 50X50(以下、50X50)』の制作が開始されたのは、2008 年末のこと。

その年は第一作である『ハーブ&ドロシー』が完成した年で、佐々木さんの中で「ハーブ&ドロシーという夫妻の素晴らしさを映像を通じて伝える」という役目は終わったと思っていたという。
奇しくも同じ年に、ハーブ&ドロシー夫妻の膨大なアート・コレクションを全米 50 州の美術館に 50 作品ずつ寄贈して展覧会を行うという「Vogal 50X50」プロジェクトが開始されることが発表されたが、それでも、体力的、資金的に続編を自身で撮るとは考えていなかったそうだ。

しかし、その年の 12 月。
「Vogal 50X50」プロジェクトの最初の美術館であるインディアナポリス美術館での展覧会に、”念のため”カメラをもって夫妻に動向したところ、実際のコレクションを「展覧会」という形で目の当たりにし大変感銘を受けたという。

When I saw the show, I was moved. All the works were small in scale, and impeccably beautiful. Humble but powerful, at the same time. What a great eye Herb & Dorothy have for art, what a truly amazing collection they have built, I thought.

―50X50 公式ブログ、佐々木さんご自身によるエントリ”Message From The Director” より

そしてその瞬間、佐々木さんはこの 50X50 プロジェクトを追い、「HERB & DOROTHY 50X50」というタイトルで映像化する決意を固めた。

制作するとなったら、50X50 のプロジェクトが日々動いている以上、撮影はどんどん進めなくてはいけない。制作が先行した上での資金調達活動がスタートする。

ちなみに、前作の制作費は約 5000 万円だったそうで、1/3 が助成金、1/3 をアメリカの公共放送サービス(PBS)との共同制作ということで賄い、残り 1/3 は自費という内訳。

今回もまずはひたすら助成金の申請に励む佐々木さんだが、2009 年はちょうど、クラウド・ファンディングという手法が映像業界内で話題になった時期でもあった。

まず、気候変動を扱ったドキュメンタリー『The age of stupid』が、金銭リターン型のクラウド・ファンディングで 5 年で 90 万ポンドの資金調達に成功したこと(※1)
そして、見返り購入型の Kickstarter が 4 月にロウンチし、徐々に注目が集めていたこと

そういった背景もあり、佐々木さん自身も当初から「今後はクラウド・ファンディングのような形で資金を集めることになるのかなあ」と気にはなっていたという。

とはいえ、日々の撮影、制作業務で忙しかったのと、50X50 の制作規模などを考えるとすぐにチャレンジするつもりはなかった。

が、一方で 2010 年以降 Kickstarter を利用した高額資金調達事例が続々と登場し、映像部門でも 34.5 万ドルを集めた『SAVE Blue Like Jazz! (the movie)』のようなケース(これは現時点でも映像部門での資金調達額トップ)が出てきて、クラウド・ファンディングへの注目はますます高まっていった。
さらに、Kickstarter のメンバーと知り合う機会があり、彼らが『ハーブ&ドロシー』のことを知っていたという出会いもあり、2011 年、Kickstarter で資金調達キャンペーンをすることを決める。

※ ※ ※

決めてはみたものの、それほど自信もなく「期間は 30 日間がオススメ(※2)」という Kickstarter 側の提案にも NO といい、45 日間でも心配で結局 60 日間のプロジェクトとした佐々木さん。
8 月頃開始しようと準備を進めていたが、その頃「目からウロコ」の話を聞く。

それは、やはり Kickstarter で映像制作の資金調達を成功させた Jeniffer Fox 氏の講演会に行った時のこと。
彼女は “MY REINCARNATION” というドキュメンタリーの制作資金を Kickstarter で募り、目標 5 万ドルのところ 15 万ドル以上調達しているのだが、何が「目からウロコ」な話だったかというと、Kickstarter でのキャンペーンを実施するにあたり 3 名の専用スタッフをつけて、つきっきりで取り組んだというのだ。

「こんなに一生懸命やるものなんだ。これは本腰いれて、きちんと戦略をたててやらなくちゃ!」

とショックを受けた佐々木さんは、急遽制作チームとは別途にインターン、有給スタッフあわせて 3 名の「Kickstarter チーム」を結成。

こうした体制の準備や 8 月の株式市場の落ち込み、NY のハリケーン直撃などがあり少し予定を遅らせたものの、9/7(水)よりいよいよ専任スタッフに佐々木さんを合わせた 4 名で Kickstarter での資金調達にのぞむこととなる。

目標額は 5.5 万ドル、期限は 60 日後の 11/5(土)まで。

順風満帆で始まったわけではない資金調達

初日こそすぐに 16 人から 3,000 ドルが集まったものの、資金調達はけして最初から順風満帆というわけではなかった。
ここに 60 日間のキャンペーン中の調達額推移と支援者数推移のグラフがある。

【グラフ 1】調達額推移公式ブログより)

【グラフ 2】支援者数推移Kickstarter プロジェクト・ページより独自調べ)

このふたつをみただけでも、最初じりじりとあがったものの、中盤かなりペースが落ち、最後にどん!とあがったのがわかるが、もう少しわかりやすくするために、週ごとの資金調達額と支援者数をグラフにしたものがこちら。

【グラフ 3】週ごとの調達総額/支援者数推移(Kickstarter プロジェクト・ページ他より独自調べ)


※折れ線グラフ:資金調達総額/週
※棒グラフ:支援者総数/週 赤:KS での支援経験あり 緑:KS での支援経験なし

以降、8 週と 4 日あるキャンペーンを、最初の 3 週間、真ん中の 3 週間、最後の 3 週間(2 週間と 4 日)に分けてみていく。

まず、最初の 3 週間。

1 週間で 1 万ドルを集めているが、佐々木さん曰く「資金調達開始しました!」ということをガンガンに告知できる 1 週目はすごく大事で、もっと集めなくてはいけなかった時期とのこと。

「Kickstarter でキャンペーン始めたよ」といって、すぐに行動を起こしてくれるような知り合い、ファンにアピールして、調達総額にはずみをつける(=盛り上がっており、支援するだけの価値があるプロジェクトとみせる)するためのにも 1 週目は重要なのだが、今回 50×50 プロジェクトの出足がちょっと鈍った一因としては、キャンペーン開始直前の 9/5 がアメリカは祝日(レイバー・デー)ということが響いているそうな。メールをしてもあけてもらえない、休日後の大量のメールの中に埋もれしまう等等。
「祝日や休日の影響がない日を開始日にする」のは、今回学んだ「Kickstarter 成功のための tips」のひとつだそうだ。

最初の告知が浸透しきった 2 週目は案の定ペースが落ちるが、3 週目にまた盛り上がるがくる。支援者がぐっと増えるのだ。

グラフ 2 を見れば、9/22 だけ支援者数がひょこっとあがっている。
初日ですら 16 名、その後はほとんど一日一桁の支援者数だったのに、この日一気に 63 名が支援しているのだ。翌日、翌々日も通常より多く、結局 3 日あわせて 99 名が新しく支援している。

この理由は、22 日に配信された Kickstarter 支援経験者へのメールマガジン。その中で 50×50 のプロジェクトが紹介されたのだ。(佐々木さんたちにも「紹介しますよ」というお知らせがくるわけではないので、突然の支援者増に何かバグが起こったのかと心配したそうな 笑)
このメルマガは約 50 万通(当時)配信されていて、中には「Kickstarter に面白そうなプロジェクトがあがったら少額支援しようとしている人たち」が一定数存在しているのだとか。

現にこの3日間の支援者 99 名中 81 名は Kickstarter 支援経験者。もちろん、佐々木さん他ハーブ&ドロシーチームの知り合いでない人たちばかり。

こここそ、クラウド・ファンディング活用の特徴と言えるが、注釈をつけておくと、3 週目の資金調達額自体は結局 125 名で約 8,000 ドルで、1 週目 59 名が支援した 1 万ドルに届いていない。
やはり Kickstarter のメルマガ経由できたような「プロ支援者(笑)」は、20 ドルぐらいまでの支援なので、いわゆる「資金調達効率」は悪い。それをどう捉えるか。このあたりはクラウド・ファンディング自体の可能性や意義に関わるところなので、後半に再度触れてみようと思う。

そんなこんなで、結局、3 週間終わった 9/27 までに集めた支援は 211 名から約 1.8 万ドル(目標対 32.7%)。

Kickstarter の公式調べによると「目標額の 30% 集めたプロジェクトの 90% は資金調達に成功する」というデータがあるそうで、そういった意味では最初のハードルは越えたように思えるし、ちょうど支援額のギリギリ約 1/3 というところで、この調子でいけば、まあ到達するかも…?

とはいえ、実際に資金調達の真っ只中にいる佐々木さん他チームの方々にとっては、まったく安心できる状況でもなく、現にこの後、がくっとペースが落ちる悪夢のような中盤戦に突入していく。

やってもやっても集まらない。魔の中盤戦

資金調達キャンペーン第 4 週目~第 6 週目。
この時期、毎週支援者は 50 名前後、週間調達額も 4,000 ドル→ 3,000 ドル→ 2,400 ドルと落ち込んでいく。
2 万ドルに到達したのが 25 日目(10/1)なのに比べ、 そこからプラス 1 万ドル調達するのにほぼ同期間である 24 日かかっているのをみても、ペースが 1/2 になっているのがわかる。

この期間、佐々木さんたちは本当に気が休まらず、常に新着メール(新規支援者が増えるたびメールでくる)がわかるよう携帯電話を抱えて寝ていたという。イタリア出張なども重なっていたが、まったく楽しむ余裕がなく、とにかく PC とにらめっこだったそうだ。

テコ入れのためにブログや Facebook もまめに更新し、新しい見返りを用意したり(10/4)、カフェなどで配布する用のポストカードを作ったり(10/14)などの施策をとるものの爆発的には増えない日々。
Kickstarter のスタッフにも言われたし、Kickstarter で資金調達した人のブログ等をみても必ず「長く調達期間をとっても全然動かない時期があるので、あまり意味はない」というようなことが書かれているのだが、どうやらそれは本当らしい。(※3)

結局、目標額の半分(27,500 ドル)を超えたのは、全体の 2/3 強の期間である 6 週目が終わり、あと期限まで 19 日という 10/18 だった。緊張感が高まる中、プロジェクトは終盤に突入する。

引き続き、情報の UPDATE や新しい見返りの投入、支援のお願いを続ける中、この頃から、既に支援してくれた人たちから自発的な応援アクションが起こったりもしたそうだ。

たとえば、10/22 に Kickstarter のプロジェクト・ページのコメント欄に書かれたこんな提案

支援者の皆さん――アイディアがあります。
あと 15 日で期限がくるし、みんなでこの素晴らしい映画を現実にするために協力しましょ。
もし私達が、今の支援額を 2 倍にしたら――10 ドルを 20 ドルに、50 ドルを 100 ドルに。
そしたら、Megumi は目標額に到達するじゃない?
やりましょう! 一人一人の小さい一歩が大きな結果につながるわ
※私の意訳です

おーー、なんと心温まる書き込み!
佐々木さんたちは、公式には「そうだ!やろうやろう!」とは言えないものの(笑)、驚き、とても嬉しく思い、ブログに感謝の言葉をアップしている。

それが効いたのかどうか、、はわからないけれど、10/24 頃からペースがあがり始め、翌 25 日に 3 万ドルを突破する。

日本へのメール。そして、一人の大きな支援者の登場

そして 4 万ドルがみえてきた 10/28。

ここで初めて佐々木さんは、日本で名刺交換した人々 500 名ほどにメールで支援のお願いをする。
Kickstarter はアメリカの Amazon ペイメントのアカウントが必要なため、基本的にアメリカ人を対象と考えてきたが、日本からのアクセス用にプロジェクト・ページにも日本語の翻訳をのせ、どのように日本から支援したらよいのかをメールでも説明したとのこと。

その甲斐あり、この週末に日本からの支援がぐっと増加。
加えて期限まであと 1 週間あまりという「締切効果」があらわれ、調達ペースに弾みがつき始める。
(ちなみに、このエントリによると締切 5 日前までは 20% のプロジェクトしか成功していないが、直前になると 50% 近くが成功しているというから、第一週とともに最終週というのはとても重要のようだ。逆に言えば、そこまでに目標達成していなくても、まだまだ可能性はあるということ!)

そして 10/31。
Kickstarter で設定できる見返りの最高額である 1 万ドルを購入する支援者が登場する。

それはソフトウエア開発会社ハイパーギアの社長、本田克己氏。

本田さんは前作でも支援をしており、今回も佐々木さんのメールで支援を決意してくれたとのこと。
彼が支援後に佐々木さんに送ったというメッセージは、感動的だ。公式ブログに公開されているが、ここでも紹介したい。

99.9%は佐々木監督をはじめとする、スタッフとサポーターの方々の努力と熱意と多分、汗と涙でしょう。
でもそこまでして物をつくる、世の中に出していくという喜びに、あと、0.1%お手伝いできるだけで、実現を一緒に喜べるというのは、これくらい嬉しいことはありません。

一番最初に昨年、お話を聞いたときに、もし、これから映画をつくるのだけど、資金だしてくれますかと言われたら考えていたかもしれません。
でも、アパートを抵当に入れても今、撮りたいとお聞きして、この方は本気だなと思いました。

他人をあてにして、なにかをやろうとする人はたくさんいますが、自分である意味犠牲になっても何事かをやりたいという態度は素晴らしいし、全面的に応援したいと思いました。
ですから、すぐ決めました。

今回の続編もそうです。
ぎりぎりの期限まで、本田にメールはきませんでした。
kickstarterの仕組みで、みなさん精一杯努力されています。
そんな方々のあと、ほんの0.1%の手助けができるとしたら、本当に本田は幸運だと思います。

正直、アートはよくわかっていません。
しかし、アートには太古の世界から、理解者やパトロンが必要であり、それは、現代では、大金持ちではなくて、一般の人たちがするべきです。
Herbさんや、Dorothyさんには、その才能があり、素晴らしい足跡を残せることを見せてくれました。
そしてそれを佐々木さんが世界中に広めてくれました。
たいへん尊敬していますし、佐々木さんと佐々木さんをみて後に続く人たちに、一歩一歩成功するという形で佐々木さんを見習って続けて行っていただきたいのです。
そのためには成功してほしいのです。

ぜひ、みなさんで結果をよろこべ、納得のいく映画を作ってください。
機会を与えていただき、ありがとうございます。

本田
(太字は筆者)

こうしてついに 56 日目、期限まであと 6 日というところで 5.5 万ドルの目標に到達する。(パチパチパチパチ)

この勢いは目標達成後もとまることがなかった。

通常(たとえば iPhone 用ガジェット等「欲しい」ものをプレ・オーダーするタイプではなく)こういった「映像作りたいです」といったタイプのプロジェクトは目標を達成したらその後動きがない。
つまり「もう目標到達しているから大丈夫」と思われてしまうことが多いというが、50X50 プロジェクトに関しては到達後もすごく伸びたのが当時みていてもとても印象的だった。
グラフ 3 をみると、最後の2週は Kickstarter の支援経験がない人からの支援がものすごく増えており、やはり日本からの駆け込み支援がとても多かったのだと思われる。(佐々木さんの母校からも支援があったそうだ)

結局、ラスト 5 日で新たに 180名からの支援をうけ、最終的には 730 名から 87,331 ドルの支援を集めてプロジェクトは終了した。(※4)
目標達成率は 158%。
最終調達額だけみれば、現時点で 50X50 プロジェクトは Kickstarter の映像部門で調達額ランキング 20 位の結果を残していることになる。

しかし、そこに至るまでは一筋縄ではいかなったことが、この経緯をみると感じられたかと思う。

けしてうまくいかなかった第 1 週。まったく伸びなかった中盤。
日本への支援のお願いはこのタイミングが良かったのか、それとも? もしも本田さんという大口寄付がなかったら?

戦略としても、「もう少し購入する人が多いはず」と思っていた 35 ドル・レベルの見返り(DVD 他)が伸ばせなかったこと、ローレンス・ウイナーがこのプロジェクトのためにデザインしてくれた限定スケッチブックもすごくレアなのに買い手が思ったほどつかなかった。なにせ、見返りはいろいろ途中で追加したりして複雑になりすぎた。
動画だってもっと力を入れたかったのに、結局そこまで手が回らなかった――
等、等、佐々木さんたちには反省点がいろいろとあるとのこと。

それでも、この資金調達キャンペーンに臨んだ佐々木さんの姿勢には大いに学ぶところがあり、それがあったからこそ最終的には成功したのだと思う。

次のエントリでは、なぜそのように思ったのか、
佐々木さんのお話を伺って、私が一番強く印象に残ったこと、そこから感じた「クラウド・ファンディングで調達するということはどういうことなのか?」を書いていこうと思います。

個人的にはこちらの方がお伝えしたいしたいことだったりするので……長文読ませたうえになんですが、よかったら後編も是非読んでください。

なお、今も 50X50 プロジェクトは引き続き制作のための資金の支援をお願いしています。(支援ページはこちら
ご関心がおありの方は、info(アットマーク)finelinemedia.net に問い合わせるかこちらのページまで。

(※1)
『The age of stupid』については、こちらのエントリで簡単に触れている。
音楽/映像分野でのクラウド・ファンディング変遷[インフォグラフィックス有り]

(※2)
Kickstarter の公式ブログでもはっきり 30 日をレコメンドしている。
Trends in Pricing and Duration(2010/9/21)

(※3)
佐々木さん曰く、とはいえはやはり 30 日は少し短く、追加の施策をうったり方向転換する暇がないが、60 日は長い、45 日でいい、というのが実感とのこと。

(※4)
ちなみに終了日の夜には NY でパーティを開催、そこでも寄付を受け付けたこと、
あとは Kickstarter では寄付控除がないため、わざわざ Kickstarter 外で寄付をした方もいたそうで、彼らをあわせるとこの期間内に 9 万ドル以上を集めた。

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【発表資料/まとめ公開しました】10.25 開催クラウド・ファンディング勉強会

最近、ブログ書けてないですが…

こちらでも告知しましたが、10 月 25 日(火)に開催された勉強会「1人が、1万人から、1000円ずつ、1000万円を集める「クラウド・ファンディング」って知っていますか?」でお話をさせていただきました。

定員15名の本当に少人数のレクチャーでしたが、1日で定員が埋まり、当日は定員以上の方にきていただけました。ありがとうございます^^

Mapping my ideas
Mapping my ideas / tinatopak
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実際の現状や今起こっていることは、運営者の方のお話に勝るものはないと、CAMPFIRE の方々をお迎えしてのトーク・イベントを開催した時に実感していたので、うーんと考えあぐねた末、私からは「なぜ、人は WEB を通じて支援するのか?」という心理メカニズムについてお話することに。

  • 特に芸術系の資金調達、寄付の場で必ずついてまわる「それより大事な課題があるよね?」と言われてしまうハードル
  • クラウド・ファンディングにはそのハードルを超える可能性はあるのか、あるならばそれは何故引き起こされるのか。

そんな問いを最初に提示しつつ、

前半は、クラウド・ファンディングに関する全般的なことや、Kickstarter 等の成功例、何故成功したのかなどをご紹介、
後半は、クラウド・ファンディングは、「今までの資金調達では支援に関心を示さなかった層を、”熱心なファンや活動家”に変えることなく支援者にすることができる」という仮説の元、それを可能にするメカニズムのひとつとして、サイト自身に上手にデザインされている「ゲーム性」についてお話しました。

参加された皆さんとても「資金調達」に関心をお持ちで、ありがたいほど熱心にレクチャーを聴いていただいたと思いますし、その後の懇親会も含め活発な意見交換ができました。準備期間も含め、ほんと私自身が一番勉強になったし、なにより楽しかった!

感謝の意も込めて、
当日利用したパワーポイントと、実況ツイート等をまとめてくださった togetter を公開しておきます。
パワポ、、アップした時、変なフォントになっていますが(-_-;)

※パワポ資料 目次
0. 「クラウド・ファンディング」の話に行く前に p.05
1. 「クラウド・ファンディング」ってなに? p.13
2. 「クラウド・ファンディング」ってどういう仕組? p.36
3. 「クラウド・ファンディング」今までの支援と何が違うの? p.67

※Togetter (よいまとめありがとうございます)
第3回ナラコンアカデミー「クラウド・ファンディング」まとめ

なぜ人は WEB で支援する=お金を払うのか?

それには、共感、とか、善き心「だけ」ではない理由が必ずあるし、それでないと続かないと思っています。

その心理に関しては、引き続き突っ込んでみていきたいなーと思うのと同時に、

ここで集めた”支援者”をいかにコミュニティにしていくか、ファンにしていくか、
最終的には、先日エントリでも紹介した、ファンドレイザー伊藤さんが手がけられるような、伝統的な資金調達手法が得意とする大口支援の可能性を秘めた「熱烈なファン」にしていくか、というところまでつなげられて初めてクラウド・ファンディング利用の意味が最大限まで高まるのかなと。

アート好きを寄付者、支援者にする――資金調達戦略の基礎(講演の Key Takeaway)

いろいろ宿題もらったので、引き続きじみじみとがんばりますよ~

たぶん、このパワポもどんどん改訂、付け足されていくと思います^^

関係ないけど、参加者の方(元々知り合いの方ですが)から「(私の)ブログはゲーム性がないですよね」と言われてしまった(爆笑)
まあ、どっちかっていうと、研究結果の報告的に近いエントリなので固い内容なのは致し方ないと思っているのですが、もうちょっとやわらかエントリもあげようかなあ(笑)
読みづらいエントリを読んでくださってる方にはほんと、感謝です。。

ま、どちらにせよ、もうちょっと頻度あげて更新はしていきます!
クラウド・ファンディング以外の話題もね!

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半年で急成長する Kickstarter (2)――平均資金調達額と推定売上

前回エントリの続きです。

半年で急成長する Kickstarter (1)――100 万人が 1 億ドルの支援

先日 Kickstarter(KS)が公表した最新のデータを、今年の 4 月に公開したロウンチからの 2 年間の実績と比較すると、この半年で支援額、支援者数とも飛躍的に成長していることがわかった……ということを、前エントリでは書きました。

今回は、プロジェクト数の推移、そこからみる 1 プロジェクトあたりの平均調達額、あとは公開データを元に KS の売り上げを推測してみたいと思います。

すでに調達成功したプロジェクトの数は 1 万を超える

IMG_6149.jpg
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最新のプロジェクト数の詳細は、10 月は公式発表されていないのですが、おおよその成功プロジェクト数のみブログ内にさらっと書かれていたので、そちらと 7 月公開の情報もあわせて表にしてみたのが下記です。

プロジェクト数の推移
2010.04 2010.07 2010.10
総プロジェクト数 20,371-
※2年間実績
26,620-
※直近3ヶ月 6,351-
-
成功プロジェクト数 7,500-
※2年間実績
10,000-
※直近3ヶ月 2,500-
13,000-
※直近3ヶ月 3,000-
失敗プロジェクト数 9,700-
※2年間実績
13,000-
※直近3ヶ月 3,300-
-
成功率 43% 44% -
成功プロジェクト平均調達額 $5,334-
※2年間実績 
$6,000-
※直近3ヶ月 $8,000-
$6,462-
※直近3ヶ月 $8,000-

※成功/失敗プロジェクト数は概算でしか発表されていません。
※このほか、今調達している最中のプロジェクト数(総支援額の 12~15% ほど)というのがありますが、それはだいたい 3,100~3,200 程度のようです。
成功プロジェクト平均調達額は、筆者試算(成功プロジェクト支援額÷成功プロジェクト数)

プロジェクト数に関しては、事前に KS 側でサイトにアップするかどうかチェックしており、40% は不採用(今年 6 月時点)らしいので、一見、支援額や支援者数のような「うわお、半年で今までの倍だ!」といったドラマティックな動きはないように見えるかもしれません。

が、

  • 2010 年の 7 月(ロウンチして 1 年 3 ヶ月)の時点で成功プロジェクトは 1,885、その 1 年後に10,000 プロジェクト達成
  • ロウンチ後 1 年かけて成功させたプロジェクト数 1,044 を、今年 6 月一ヶ月で達成

とのことなので、やはり今年 1 年の伸びは驚異的といえるでしょう。
公式で公開されているグラフは下記のようになっています。

さて、ここで注目していただきたいのは、確実に上がっている成功プロジェクト平均調達額です。

私の方で、成功プロジェクトへのおおよその支援額を成功プロジェクトのおおよその数で割っただけなのでそれほど正確なわけでありませんし、そもそもすべてのプロジェクト、目標額がちがうので、すごく意味のある数字でもないかもしれませんが、それでもやっぱり右上がりなのはよい傾向なのだと思います。

この数字をみる限り、最初の 2 年は 5,000 ドル台平均だったけれど、この半年ぐらいはそれが 8,000 ドルぐらいまであがっている感じですね。
ちなみに、調達額規模ごとの成功プロジェクト数のグラフは下記に発表されています。(2011 年 7 月時点での総プロジェクト対象)

  • 0 – $1,000:13.5%
  • $1,000 – $5,000:51.2%
  • $5,000 – $10,000:20.4%
  • $10,000 – $25,000:12.2%
  • $25,000 – $100,000:2.5%
  • $100,000+:0.2%

こうしてみると 1,000 ドルから 5,000 ドルの層が圧倒的に厚いです。
上の方でものすごーく多額の調達があるので、平均すると上であげたぐらいになるのでしょう。これからこのパーセンテージのバランスがどうなるかが楽しみ。目標額のデータとかもあるともっと面白いだろうなあ。

さて、KS の推定売上はいくらか

さて、ここからは公開データの紹介ではありませんが、KS 側がとる手数料が 5% というところから、ちょっと売上を試算してみようかなと思います。

10 月発表のデータや情報によると、

  • 週 200 万ドル以上の支援額
  • 全体の 5% が調達進行中のプロジェクト
  • 既に終了しているプロジェクトのうち、総支援額内の成功プロジェクト支援額(つまり、手数料対象となる額)の割合は 87.5%

ということなのでまず、

■月の支援額
200 万/週を日割りで 約 29 万(28.6万ですが「以上」とのことなので繰り上げで)
約 29 万×30~31 日=約 870 万~ 899 万ドルが月の総支援額とします。

■成功プロジェクトへの支援額

次に、支援額のうち、手数料の対象となる成功プロジェクトへの支援額はいくらか。

調達中の 5% を除くと
約 870 万~ 899 万ドル× 95% =約 826.5 万~854 万ドルが成否が決まったプロジェクトへの支援額

これに成功率の87.5% をかけると
約 826.5 万~854 万ドル×87.5 %=約 723 万~747 万ドル
これが、成功プロジェクトへの支援額になります。

■KS への手数料(売り上げ)

最後に、これに手数料 5% をかけると
約 723 万~747 万ドル×5% = 36.15~37.35 万ドル
これが月の売上推定になります。

1 ドル=80 円で計算すると、だいたい 2,800~3,000 万/月ぐらいでしょうか。

ものすごい大きな金額ではありませんが、
最初の 2 年の売上が推定 200 万ドル(成功プロジェクト支援額 4,000 万ドル×5%)ですから、
まあだいたい2年で売上げていた数字を、今は5ヶ月強で稼いでいる計算。
今回みたような伸び方をしているのであれば、加速する可能性は多いにありますよね。(※1)

ちなみに、現時点で代表も入れたメンバー数は 28 人。(今年 1 月時点で 16 名、5 月 22 名)
アメリカで社員一人当たりのコストをどのくらいで計算するかはわからないですが、場所代、般管費まあ、ギリギリ月の売り上げでやれているのかな? でもタイミング的には、人もお金も思い切って入れてガンガン攻めたい時期なのでしょうね。

End of the shoot.
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……以上、「ここ半年の KS の伸びはすごいぞ!」ということで 2 回にわたりデータをみてきました。

こういった支援額等の面以外でも、KS 出身の映画がオスカーにノミネートされたり、サンダンス映画祭に出たり、ガジェット部門では Glif 等ヒット作も生み出して認知と信頼が高まっていることもあり、今後もまだ伸びは続くのではないかなーと思います。
このペースだと今年中に、成功プロジェクトへの支援総額が1億ドル超えかな。

そして!
KS 等アメリカのサービスから約 2 年後となる今年、日本でもクラウド・ファンディングのサービスが始まってますから、ここがたとえば来年の再来年の今頃どうなってるかなっていうのは、とっても楽しみなところです。
(まあ、言語の問題等あって、支援する人のパイが小さいというある意味「ハンデ」はあるのですがが、かたや今まで日本に住んでいる、日本語でないということで利用できなかった人もたくさんいるわけですし)
あとは、日本以外のサービスに、日本からプロジェクト立ち上げる事例も増えてくるかも。今は日本からはプロジェクト立案者になれない KS も、日本から OK になるかもだし。。

最近、私もちょっとずつまずは支援からし始めていますが、、、
この冬からはもう少し突っ込んでクラウド・ファンディングという現場で起こっていることを観察し、いろいろな立場の人から学びつつ、最終的には私自身でも日本での敷居を低くしたり、成功例が出てくるお手伝いを「自分なりのやり方」でできたらなーと考えています。
自分と関心があいつつ、しかも伸びてることが実感できる分野なので、楽しいわ(^-^)
引き続き、いろいろブログにも書いていこうと思います~

が、最近ありがたいことにいくつか新案件が舞い込んできていることと、来月大きいシンポジウムがあるので、ちょっと月水金 8 時更新は難しくなるかも。。
でも、ブログエントリを書いていく効用は、この数ヶ月でじゅうーーーぶん身にしみましたので、なるべく週3 せめて週 2 は死守したいところです。ぎゃんばる

(※1)
今年 1 月にアップされたこちらのエントリでは、だいたい 1 年で 25.2 万ドルぐらいの売り上げではないか、、と試算しています。このときは公開データがなかったときなので、本当に推定での計算になりますが、これがそこそこあたっているのであれば、昨年 1 年かけて立てた売り上げ以上の金額を 1 ヶ月で稼いでいるということになりますね。

■Kickstarterについて調べてみた|私的メモ

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半年で急成長する Kickstarter (1)――100 万人が 1 億ドルの支援

今朝なんとなーく、Kickstarter(以下、KS)の支援者数が 100 万超えたというアナウンスをみて、ほうほう、そろそろ諸々のデータをアップデートしとくかなーと思っていましたが、改めて以前書いた今年 4 月の状況と比べると、

成長カーブが半端ないじゃないですかコレ!

と驚いたので、急遽エントリします。

※4 月時のデータに関してはこちらにまとめています。

Kickstarter は2年でどれだけクリエイターを助けたか

こちらと、7 月にも少しデータが公開されていたので、そちらも合わせ、この直近半年の間、KS がいかにぐんぐんと成長していったかをざくっとおさらいしますね。

長くなるので 2 回に分け、今回は支援額と支援者数、次回はプロジェクト数と推定売上について書こうと思います。

支援総額は、半年で 5,000 万ドルから 1 億ドル=2 倍に!

はい、まずなんといっても驚いたのはココですよ!

今年の 4 月の時点では、2009 年 4 月にサービススタート後 2 年かけて 5,310 万 7,672ドルを集めたと発表されていたのですが、10 月 12 日の公式ブログによると今までの総支援額が 1 億ドルを突破し、1 億 72 万9,560ドルになったとのこと。
※あ、正確には「支援額」ではなく「見返り購入額」ですが、わかりやすくこのエントリ、次のエントリでは「支援額」としておきます。

実に半年でそれまでの2 倍弱!

創業後 2 年で集めたお金を 6 ヶ月でほぼ同額に近いペースで集めていることになります。
すげえ。いいねえ、火がつきつつある WEB サービスって感じの伸び!

Yeah.
Yeah. / lactarded
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さらにこれが、成功プロジェクトへの支援額に限ると、4,000 万ドルから 8,400 万ドルと 2 倍以上になっています。

7 月時のデータもあわせるとこんな感じでのびています。

延べ支援額の推移
2010.04 2010.07 2010.10
総支援額 $53,107,672-
※2年間実績
$75,262,447-
※3ヶ月実績$22,154,775-
$100,729,560-
※3ヶ月実績 $25,467,113-
成功プロジェクトへの支援 $40,000,000-
※2年間実績
$60,000,000-
※3ヶ月実績 $20,000,000-
$84,000,000-
※3ヶ月実績 $24,000,000-
失敗プロジェクトへの支援 $7,000,000-
※2年間実績
$9,000,000-
※3ヶ月実績 $2,000,000-
$12,000,000-
※3ヶ月実績 $3,000,000-

※成功/失敗プロジェクトは概算でしか発表されていません。
※このほか、今調達している最中の支援額(総支援額の 5% ほど)というのがありますが、それはだいたい 500万ドル~600万ドル。

ちなみに今現在は、週に 200 万ドル以上の支援(見返り購入)があるそうで!
最初の 500 万ドルを集めるのに約 1 年である 342 日かかったことと比べても、勢いが感じられるってわけです。

しかも、(本来は比べようもないんですが)額だけでいうと、アメリカの政府からの芸術への助成である国立芸術基金(NEA)の 2011 年度の予算が 1 億 5400万ドルだそうで、KS の公式ブログでは

「このペースでいくと、KS も(NEA 並の)年間 1億ドル以上支援していることになるぞ!(200 万ドル以上/週×52 週=1 億 400 万ドル以上)」

などといきまいておられます(笑)。(※1)

いやまあほんと、何度もいうように本来は比べられるものではないんですが、数字だけで遊んで考えてみるとけっこうすごいですよね。

月に 7.5 万人の新規支援者、リピート支援者率も増加

では、「100 万人突破した」という支援者数の方はどうなっているんでしょうか。

支援者数の推移
2010.04 2010.07 2010.10
支援者数 591,773-
※2年間実績
793,362-
※3ヶ月実績201,589-
1,013,725-
※3ヶ月実績 220,363-
リピート
支援者数(%)
79,658-(13%)
※2年間実績
118,308-(15%)
※3ヶ月実績 38,650-
166,823-(16%)
※3ヶ月実績 48,515-

こちらも、半年で倍近くですね~。

現在は、月に 7.5 万人のペースで新規支援者が増えているそうです。

単に「会員登録した人」ではなく、「1 ドルであれお金を支払った人」がこのペースで増えているというのは未来が感じられるな~。
前職経験上、無料で楽しむ人と 1 円でも払った人の間には雲泥の差があって、1 円でも払った人はその後もそのサービスにお金を払う可能性が多いですし。

リピート支援者(2回以上支援した人)に関しては少しずつ総支援者中の割合が増えていて、4 月から 6 ヶ月でだいたい倍に増えていますね。
今回はリピート回数の少し詳しい内訳も発表されてまして、

10 月現在、総支援者の 16% である 166,823 名のリピート支援者のうち

  • リピート数 2 回:100,147 名(60.0%)
  • リピート数 3~4 回:43,075 名(25.8%)
  • リピート数 5 回以上:23,601 名(14.2%)

だそうです。
5 回以上も思った以上にいるなあ~~~。

さらに、「リピート支援者が支援している額」が「総支援額に占める割合」も発表されており、7 月が 23 % なのに比べ、今は 32 % まであがっているとか。
つまり、全支援者の 16 % が 32% を支援しているということで、まあ、「リピート」支援なので支援額全体に占める割合が大きくなるのは当然といえば当然だけど、ちゃんとお金を支払うリピーター層が増えるのは安定サービスの要といえるので、運営側としてはとっても嬉しい傾向なのだと思います。

前エントリで書いた従来の資金調達のレクチャーでも「リピート支援者にすること」の重要さが語られていたけど、まあ、KS の場合は、「ひとつの団体へのリピート支援」ではなくて「基本全然違う人、プロジェクトへのリピート支援」っていうのがほんと面白いですよね。

donation box
ちなみに、「50 回以上支援した人の中で、今まで一番成功率の高い支援者」(笑)という情報も公開されておりまして、Neil Graham さんという方。
今年 5 月に初支援した後、5 ヶ月の間に 94 プロジェクトに支援、既に終了した 84 プロジェクトのうち実に 83 プロジェクトが資金調達に成功しているとか。

カンが働くのか、人気のものをチョイスしているのかはわかりませんが、
どちらにせよ、アンタなんでそんなに支援しとるんや、というのが私的には気になりますけどね(笑)

あと、彼に関して興味深いのは、実はイギリス在住の人だということ。

KS はプロジェクト立案はアメリカの運転免許証なり銀行口座なり永住権なり、、が必要なんで(支援側は誰でも OK)、プロジェクト立案者側は圧倒的に今アメリカにいる人が多いと思います。
でもイギリスからもこんな支援しているんだなー、つまり、(私も日本からハーブ&ドロシーの次回作に支援したとおり)文字通りネットを通じて遠くの見ず知らずの人から支援してもらってんだなーということを改めて感じました。

……と、まだまだ続きますが、はい、時間もないのでとりあえず今回はここまで!

ま、支援額、支援者数のスタート時 2 年間の実績と、直近半年の実績をみてみるだけでも、グラフにするでもなく急激に成長しているのがわかるかと思います。

これ、私自身も昔「来月の給料無理かもしんない。だから自分の分は稼いでね」な創業時から、ある時期あるプロジェクトからいきなり弾みがついて、売上が伸びて伸びて伸びて、上場、というザ・ベンチャーな職場を経験したので、このぐぐぐぐぐっっとすべてが上向いている感じ、すごーーーーーくわくわくするんですよね~~。
スタート 2 年でこの伸び率は速いと思うし、今、現場の人はえらく大変だろうけど楽しいだろうなあ。

それに、

100 万人が、1 億ドル支援した(※2)」

って書くと、うまく言葉にいえないんですが、ほんと名実共に「クラウド・ファンディング」って感じですよね!!(なんだそれは笑)。今回はデータみながら、妙にアドレナリンがあがってしまいました。

次回(来週月曜 8 時アップ)も、アドレナリンはあがったまま、プロジェクト数関連の数字と、これまでの公開データで推定売上等を検討したいと思います。

そうそう、前回エントリでも「この話はつづく」的なことを書いてしまいましたが、それは、またその次のエントリで……^^

(※1)
まあ、アート・マネジメントっぽい神経質な注釈(笑)をつけておくと、アメリカの芸術支援額における政府の占める割合ってすっごく小さいんですけどね(「すっごく」なんていっておおよそのパーセンテージすらもう出てこないあたりが、既に大学院での勉強が遠くになっている証拠。。うう。。)

(※2)
ちなみに、これを単純計算すると、1 人が 100 ドル支援していることになりますが、実際も、1 人が 1 プロジェクトに 75 ドル×平均1.4 プロジェクトに支援しているというデータが出ているそうです。

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【イベント告知】1人が、1万人から、1000円ずつ、1000万円を集める――「クラウド・ファンディング」って知っていますか

【10/12 追記】
下記締めきりました。今日告知エントリしたばかりなのに……スミマセン。
またこういった機会があれば告知しますー

—————
今晩エントリしようと思ってましたが、人数が集まってきているので~
打ち合わせと打ち合わせの間に取り急ぎ! エントリします!

10 月 25 日(火)20時~ 麻布十番ナラコンテンポラリー(カフェバーです。食べログこちら)にて開催される勉強会にて、お話をさせていただくことになりました。
テーマはクラウド・ファンディングです。

<ナラコンアカデミー>1人が、1万人から、1000円ずつ、1000万円を集める――「クラウド・ファンディング」って知っていますか 講師:山本純子

Apr06: Storm in a coffee cup
Apr06: Storm in a coffee cup / sakanami
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お話があった時は、本当はアーティストとソーシャル・メディア活用をテーマにするつもりだったのですが、

このブログやツイッター等でのクラウド・ファンディング記事関連の反応や、特に最近は人に説明する機会が増えてきたこともあり、

  • 実はクラウド・ファンディングって、言葉自体全然知られていない。
  •  もしくは知っていても”WEB での少額のお金集めシステム”という認識の人がすごく多い。
  •  でも、一度話をすると、皆すごく関心を持つんだなー。

ということを肌身で感じ、急遽こちらにテーマを変えました。

まだまだ私も研究・調査中のテーマではありますが、概要や歴史、そして「今起こりつつあること」のさわりを、わかりやすくお話できたらと思います。

このブログでも、既に今数えたらクラウド・ファンディングについて 16 エントリしているのですが、
お前の文章、長くて全部読めないんだよ!
という方にも、是非きていただければと思います。(笑)

今までのクラウド・ファンディング関連エントリ

15人の少人数の勉強会ですので、皆さんと話しつつ、アットホームな感じにできればなと思っています。

昨晩告知しましたが、すでに集まり始めててうれしいでござる。先着順ですので、ご関心有る方は是非どうぞー。お会いできることを楽しみにしています!
(もしも Facebook のアカウントをお持ちでないけれど、参加ご希望の方は左側にある CONTACT からご連絡くださいませ)

以下、告知文章のコピペです。
応募ページはこちら
—————–

事業を起こしたい、何かを制作したい、そのために資金が必要なとき、今までは投資家や投資会社、はたまた大金持ちのパトロンを見つけることがまず必要なことでした。
ところが、ここ数年、WEB 上で100円、1000円といった少額の支援を多くの人から集めて資金調達する「クラウド・ファンディング(クラウド=crowd 群衆)」というシステムが注目を集め、実際にアメリカを中心に、数十万円から数千万円レベルで資金調達する事例が出てきています。

←こちらの画像はクリエイター向け「クラウド・ファンディング」サイト Kickstarterの有名な成功事例です。

シカゴのデザインスタジオ MINIMAL の Scott Wilson は、Apple の最新型の iPod nano を、腕時計の筐体に収めることを考え、目標額 15000 ドルで Kickstarter にプロジェクトを掲出しました。
下記サイトにアクセスしていただければわかるように、15000 ドルどころか最終的には 13,512 人から $942,578(目標の約63倍、7000万円)を集めるに至りました。
http://www.kickstarter.com/projects/1104350651/tiktok-lunatik-multi-touch-watch-kits
そして、その資金を使って製品化し、現在販売されています。
http://lunatik.com/

今回のナラコンアカデミーでは、そういった個人でできる新しいお金の集め方、クラウド・ファンディングの可能性とそこにある心理について、取り上げます。

詳しい講義内容、今回講師をしていただく山本様のプロフィールは下に記載してあります。

<概要>
●受講費用:2500円(軽食+1ドリンク付、ドリンク追加注文可)
※お願い 飲食物のお持ち込みはご遠慮いただいております。夕食は済ませてお越しください。もしくは、19:00頃にいらっしゃれば会場でお食事をご用意することもできます(おまかせのみ・別料金)
●継続参加割引:2回綴り ¥4500  3回綴り ¥6000
●参加定員:15名様(先着・完全予約制)
※代金は当日現金にてお支払いください。キャンセルは3日前まで可能です。その後はいかなる理由においてもキャンセルはできません。後日お振込みいただくか、お持ちいただくことになります。ただし、他の方に席をお譲りいただくことは可能です。その際は主催者までご一報ください。

●スケジュール
19:30   開場
20:00~  ご講演(約90分)
21:30~  交流会
22:30   解散

<その他・注意事項>
●受講資格などはありません。関連知識をお持ちでなくても、ご講演テーマに対して関心をお持ちの方であれば、どなたでも参加いただけます。また、基本的に好奇心旺盛な社会人のための勉強会ですが、学生の方も参加できます。
●せっかくのカフェでの少人数制講義です。内容はアカデミックですが、インタラクティブな参加型の場にしたいと考えています。疑問点については積極的に質問することにより、多くの知識を吸収していただければ幸いです。
●先生方の善意とご協力によってナラコンアカデミーは開催されております。従いまして、遅刻や過度の私語等のマナー違反はご遠慮くださいますようお願い致します。

@@@@@@

<講義内容>

大勢から少しずつお金を集めて資金調達する「クラウド・ファンディング」のプラットフォームは、2008 年頃からアメリカで広まり、現在代表格である Kickstarter をはじめ、200 近くのサービスがあります。日本でも、今年に入り、クリエイター支援系の CAMPFIRE、社会貢献系の Ready for? 等が始まり、『ガイアの夜明け』をはじめとする TV にも取り上げられ注目を集め始めています。

さて、クラウド・ファンディングとは、ただ単に今までフェイス・トゥ・フェイスで行われていた資金調達活動がオンライン上に移ったものでしょうか?

違います!

  • 一人で何十、何百ものプロジェクトに支援する人
  • 支援をすることで得られる「モノ」目当てで、ショッピング感覚で支援をする人
  • 果ては、自分のところに少しでも支援が欲しいはずのプロジェクト立案者側が、他のプロジェクトの支援をレコメンドする光景まで

そこには明らかに、従来の支援とはまったく違う「心理」があります。
そして、それだからこそ資金を調達したい側にとっても、ただ単に資金を得るだけではない、自分たちのファン・コミュニティを醸成していく可能性があります。

本レクチャーでは、「クラウド・ファンディング」に関して、その歴史やモデル、成立させる心理について、
事例や研究データ、取材結果、さらにはゲーミフィケーションやネットワーク理論等からのヒントも交えてお話いたします。

講師は、オンライン・ゲーム業界で 10 年間 WEB マーケティングを実践した後、大学院アート・マネジメント分野修士課程にてミュージアムとソーシャル・メディア、モバイルでのコミュニケーションを研究、現在、アートとソーシャル・メディア全般に関して実践・研究している山本純子(株式会社アーツ・マーケティング代表/慶應義塾 SFC 研究所上席研究所員(訪問))が務めます。

今、起こりつつある最新の WEB コミュニケーションや資金調達のあり方に関心のある方は、どなたでも歓迎いたします。
少人数を生かして、アットホームな会に出来ればと思います。ふるってご参加ください。

■山本純子プロフィール
(株)アーツ・マーケティング代表/慶應義塾大学SFC研究所 上席所員(訪問)/Museum Career Development Network(MCDN)事務局長。

慶應義塾大学美学美術史学専攻卒業。10年間、ゲーム、IT業界において、マーケティング、編集、Webプロデュースなどに携わった後退職。2009年、Webマーケティングやコミュニティ・ビジネスの実績を芸術経営分野に活かすべく、慶応義塾大学大学院アート・マネジメント分野での研究を開始し、株式会社アーツ・マーケティングを設立する。2010年には MCDN 設立、事務局長就任。
2011 年春に修士課程を修了、現在は芸術経営を目指す人への情報提供から Web ビジネス開発、コンテンツ制作まで幅広く行う傍ら、慶應義塾大学SFC研究所 上席所員(訪問)として研究活動を続ける。
専門はは、ミュージアムを中心とした芸術団体/個人のコミュニケーション戦略、クリエイター/アーティストの WEB による資金調達手法等

公式サイト:http://artsmarketing.jp/

@@@@@@@@
☆参考資料☆
クラウド・ファンディングの海外、国内サイトのまとめページです。
http://avatarwatch.blogspot.com/2011/01/blog-post_29.html
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