大黒屋とNiki

専攻の見学旅行より帰還。

今回行ったところ。

宇都宮美術館
板室温泉大黒屋&倉庫美術館
ニキ美術館
現代グラフィックアートセンター

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宇都宮美術館

泊まったところは、板室温泉大黒屋

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前のモバイルからのエントリで、「アートと経営」というキーワードを書いたけど、
そのあたりはこの本に詳しい。

客はアートでやって来る客はアートでやって来る
著者:山下 柚実
販売元:東洋経済新報社
発売日:2008-01-31
おすすめ度:4.5
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アートと温泉宿経営を融合、といっても、
もちろんただアートを買って並べているのではない。

大黒屋の社長である室井氏は、
菅木志雄他、気にかかったアーティストに対し、旅館を舞台に自由に作らせる。
支援をしながら、作家のコレクションも行う。
一方、その作品たちが旅館自体の価値を高めていく。
1ヶ月ごとにさまざまなアーティストの作品を、1階のロビーにずっとそこにあったかのように置き、
作品が変わるごとにそこの風景が変わる。
そして一度訪れた客はリピーターになり、訪れるたびに少しずつ変わっていく趣を楽しむ。。。

という、じんわりとした成長と熟成のサイクルが綺麗にまわっている。

ホスピタリティも行き届いているし、社長をはじめとするスタッフの方も気さくできちんとして、気持ちがいい。
宴会場や大型食堂がないため、いわゆる宴会をする大型団体客もいない。
「うちのポリシーを理解し、うちに合うお客様がきてくださればいい」という姿勢なのね。

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いたるところに普通にあるアート

souko

倉庫美術館の庭も菅氏の手による

周囲は山と小川があり、テレビもなくものすごく静かで快適だったー。
プライベートで2泊3日ぐらいで行ってみたい。(1週間とかになると無理そうなのが、THE都会っこ)
那須から少し奥へ入ったところで、箱根や熱海のような便のよさはないけど、オススメっす。

chaya

maccha

※ ※ ※
他、どの美術館、ギャラリーもよかったんだけど、
私が一番好きだったのは、ニキの作品ばかり集めたニキ美術館かな。

niki

ニキの代表作「ナナ」がトレードマーク

Niki de Saint Phalle

VOGUEの表紙をつとめたほど美しいモデルだった時代もあるが、
早々にモデル業界を辞めアーティストに道を求め、その後71歳で亡くなるまで創作し続けたニキ。
シューティングペインティングと呼ばれる、素材を石膏で固めたものを射撃することで作品を作り上げていく手法で有名になったが、
やはり真骨頂となるのは彫刻(オブジェ、かな?)を作り始めてから。

vogue_cover写真で残る彼女は、フランス女っぽく、少しコケティッシュでかわいらしさもあるが、
やはり危うげでどこか狂気を秘めた表情をする。
(銃を持って宙をみる若い頃の彼女の写真はかなり引き寄せられる)

正直、作品からみてもかなりいっちゃってるんだろうなー、精神にきてるなーというギリギリの感じがするんだけど(特に言葉がそえられているようなものは)、
それでも不思議にいやじゃないのは、原色の力強さと、彼女の代表作である「ナナ」が妊婦にインスピレーションを得ているように、
やはり根底にあるのは「生」の人だからなのかもしれない。長生きしてるし。

画像がないのが残念だけど、私が好きだったのはエジプトの神々シリーズと、タロットカードの世界を作品にして屋外に配置した「タロット・ガーデン」かな。

ちなみに、
このニキ美術館は、彼女の生涯の親友であったYokoこと増田静江がコレクションし続けたものを、1994年に美術館としてオープンしたのだが
残念ながら、Yokoさんも亡くなり、ついに今年8月末で閉館することになってしまった・・・
と聞いていたら、那須の美術館は閉館するが、どこかへ「移転」するらしい。
ただ作品がひとつある良さ以上に、
和風な門から少しの遊歩道を経てたどりつくモダンな建築の中に、
あれだけのニキの作品が一同に介していることまでトータルで、素晴らしい体験なので、
是非散逸せずにひとつところにまとまればよいなと思う。

タロット・ガーデンタロット・ガーデン
著者:ニキ・ド サンファル
販売元:ニキ美術館
発売日:2008-03
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ニキ・ド・サンファル

ニキ・ド・サンファル
著者:増田 静江
販売元:ニキ美術館
発売日:1998-06
おすすめ度:4.0
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しかし、
行く直前までは最近ばたばたしてたし、正直、旅行たりーなって思ってたけど、
行くと楽しいんだよねー。
しかも、どれもこんな機会じゃないと絶対行かないところだし、
普段入れないところや、内部の人からいろいろ話もきけるし。
来年はどうしようかな。

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King of Pop!

ああもうほんとに・・・
びっくりした。

私のiGoogleガジェットには、アメリカの「Google急上昇ワード(Googleで検索数が急激にアップしたものランキング)」もあるんだけど、
朝チェックしたら、この欄が見事に「michael jackson died」関連のワードばかり。

ええええええええええええ!!!!!!!!

いやー、
幼少時にミュージックビデオというものに心ときめかせた者たちとしては、
衝撃でしょう!!!!!!
あのマイケルが!!!!!!!あのマイケルが!!!!!!!!!!

しかし、あの当時同様に日本でも社会現象だったマドンナや、彼女と比較されることが多かったシンディ・ローパー、さらには妹であるジャネット・ジャクソン等等、巨大カルチャーのポップアイコンたちが、各々の道をたくましく(たくましすぎるほど)歩いていってるのに比べると、
マイケル・ジャクソンや、はたまたこれまた同時期のプリンスやら男性陣は、フラジャイルな感じがするわ・・・。
こういう言い方はまったく好きではないのだけど、でもやっぱり女は強いのか。苦笑
ていうか、普通の神経ではやってけないんだね。
しかも、ブラックでああいうポップの王道を突き進んでいけたその才とひきかえに、1%だって想像できないほどのストレス(という言葉ももうあてはまらない)が常に幼少時からあったのは間違いはずで・・・。

というわけで、
数あるマイケルの素晴らしいミュージックビデオの中から、
以前もブログにのっけた気もするけど、私の一番のお気に入り『Smooth Criminal』をば。
おそらくこのPVが好きな人は、スリラーの次に多いんじゃないかとすら思うんだけど、
本当に最高峰というか、一寸の隙もない、美しすぎるPVだと思う。
これを観たいがために、駄作というのもはばかられる(笑)謎の映画『ムーンウォーカー』のDVD買っちゃった経験あり。

今日は、夜帰ったらDVDでも引っ張り出してみるか。

ムーンウォーカー [DVD]ムーンウォーカー [DVD]
出演:マイケル・ジャクソン
販売元:ワーナー・ホーム・ビデオ
発売日:2008-07-09
おすすめ度:5.0
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※ ※ ※

さて、本日はもうお一方、ファラ・フォーセットの訃報も。
私自身は彼女はリアルタイムではないし、病気も患っていたということだけど・・・。(でも62歳は若い!)
でも、つい最近、FOXで『Lの世界』を観ていたら、
こんな夢をみた、って設定で、「チャーリーズエンジェル」のパロディがあって、
「やだ、髪にダメージはない?」「君たちのヘアとメイクは保障する」って台詞がおかしくて、
あのヘアスタイルすごかったよなあ、、、と思っていたところだったのでちょっとびっくり。
ほんと先週ぐらいの話だったから。

※ ※ ※

ちなみに、
彼らたちに続き、Google急上昇ワードで「jeff goldblum died」というワードもあがってきてて、
ええええ、ジェフ・ゴールドブラムも?今日っていったいどんな日?星まわりがものすごいの?と思ったら、
こちらはなんと誤報だったらしい。なんと迷惑な!苦笑

Website hoax: Jeff Goldblum not dead

なにはともあれ、よかったです。
しかし、ジェフ・ゴールドブラムって最近観ないような気がする。
ハエ男以降一時期、大作にもけっこう出ているイメージなんだけど、今なにしてんでしょうか。
わりと好きなんだけどなあ。

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迷路をぐるぐる

久しぶりの更新です。

今、絶賛研究計画のためのリサーチ中なんだけど、
少し首をつっこむと、あちらも気になったりこちらがいいような気がしたり、
あてどない迷路をうろうろしているような今日この頃。
いくつかのキーワードは固まってきているんだけど、はて、ここからどうやって絞っていこう。。

でも、学部の時とまったく同じスパイラル?に思考の癖?にはまっていることは確かで、
それはアートマネジメント分野の大学院に行くことになった時から、一種危惧していたことなんだけど、
なにやら政策だの創造都市だの、はたまたマーケティングだの、そういうものを調べ、考えれば考えるほど、
「アートってさあ、、、もっとぐちゃぐちゃした反抗心から生まれてくるものじゃん」という、
プチ反抗が自分の心の中に起きるという(笑)。

おかげで、学部時代の私は、途中までバリ舞踊が好きだから、なんとなくバリ舞踊調べてみっぜ、て思ってたのが、
いきなりある日爆発し、やれマルコム・マクラーレン(セックス・ピストルズの産みの親!)だ、アンディ・ウォホールだ、という方にいってしまったわけだけど・・・

まあ、それ以前に、学部時代は学校行ってなかったか。(笑)

ともかく、
アート、でもカルチャー、でもいいけど、
そういうものが生まれる土壌って、綺麗なものではなくて、まゆをしかめられるようなカオスにあると思う。
だからこそ、パワーがあるわけで。
最近そんなことをぐるぐる考えているので、いきおい、Back to 90′s&ロンドン、な感じなんだけど。

とはいえ、
だったら、研究対象をバリバリポップカルチャーとかアンダーグラウンドな方向にいっちゃえ!ということはまったく思ってなくて、
きちんと文化政策やアートマネジメントの文脈で、研究できる、研究したいな、と思っていて、
そこが学部時代より、少しはオトナになったところかなあ。(笑)
だから、どこのポイントをつまもうか、悩んでるんだけど。

つまりは、やっぱり私の関心や根本って、
以前、パリに行った後に書いた、このエントリに凝縮されているんだと思う。

何故、芸術が必要なのか、という気付き。

私が送りたい人生は、
「こうせねばならない、という既成の価値観に囚われず、自分の価値観を、自分の経験を通じて、自由に作っていき続けること」。
「自分の人生や世の中に対し希望と情熱を持ち続け、少しでも善くすること、善くなることを信じられること」。

その触媒、ツールとして、アートやアーティストの存在は最高であり、
だから人が生きるために重要だということ。

そして、そのための土壌って、21世紀の東京、日本にはたしてあるのか?
世界中のどこにあるのか?もしくは、いまだかつて存在したところはどこ?
どういう環境、人々の価値観、思考方法が、その土壌を生んでいくのか?
それはどういう条件がそれを生んでいくのか?
そのために果たす政策やマネジメントの役割ってあるのか?ないのか?

・・・というような発想をしながら、
今はまだ幅広い文献や論文に手当たり次第目を通しているところ。
迷路を歩きながら、とりあえず最初の一歩のどこかにたどりつきたいよー
(そこが、次なる迷路の入り口なんだろうけど)

直接は関係ないかもしれないけど面白いなーと思うような研究もあったので、
そのあたりはこのブログでも是非紹介するつもり。

目前のレポートや、他もろもろもあって、
なかなか時間がとれないんだけどねー。
しかも今週末、見学旅行だし。。。
芝居も観に行くし。。。

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音羽屋!

というわけで観てきた『NINAGAWA十二夜
面白かった!
なにせ、幕開けの全面鏡→桜の降りしきる中の大篠左大臣(オーシーノ)の登場シーンからしてもう素敵。
その後もほぼずっと鏡像の世界であり、不思議な幻想感があった。
鏡うつしの兄妹、鏡の中の恋。ね

様式は歌舞伎なんだけど、やっぱりとはいえシェイクスピアだし、
演劇っぽい要素も強かったように思う。
台詞もギリギリ歌舞伎だけど、すごくわかりやすかったし、
あとは、チェンバロが入り交じる音楽も。
私はとても楽しんだが、歌舞伎自身がお好きな方たちはどういう感想なんだろう。
「音羽屋!」とかって掛け声も今回はなかったし、そうだ、なによりカーテンコールがあった。現代演劇的。

とはいえ、
今回すごく感じたのは、
この舞台の成功の肝ってやっぱり歌舞伎役者の方々の芸だなあ、、、ということ。
上手い役者、感動させる役者は現代劇でもたくさんいるけれど、
歌舞伎役者のそれはやっぱり「芸」だ。
演技、とかそういうのこえて、所作とかたたずまいとか、そういうところからして「芸の世界の人(=常人は立ち入れない世界の人)だな」と思う。

もちろん皆さん素晴らしかったけど、
特に、やはりというか、この『十二夜』の発起人でもある主演尾上菊乃助の兄と妹の二役、男女を越えた演技は素晴らしかった。
特に第二幕あけて直後の舞の美しさときたら!
踊りが少なかったのはちょっと残念だったな。

それにしても、
シェイクスピアってやっぱり「勘違いがもたらす悲喜劇」を書かせたらすごいね。
学生の頃、けっこうシェイクスピアが好きで翻訳を読んだけれど(一番好きなのは『オセロー』!)、
少しまた読んでみたいなと思った。
今読むとまた違う発見とかありそう。

そうそう、会場には富司純子さんの姿が。
思ったより大きくて綺麗な方でした。。。
なにを隠そう、私の名前は「純子」なのだけど、父が(当時)藤純子ファンだったからつけた、という俗説があるんだよ!
(大きくなって聴いたら、ほんとに俗説だったようだけど笑)

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NINAGAWA十二夜

@新橋演舞場に来ています

シェイクスピアの『十二夜』を、蜷川幸雄が演出した現代歌舞伎。
昨年ロンドン公演も行い、今から観るのはその凱旋公演。
ヴァイオラは琵琶姫、シザーリオは獅子王、とかになってるんだって。
個人的には、音楽にチェンバロも入っているという折衷具合が楽しみ。(チェンバロの音色大好き!)

日本人がシェイクスピアを歌舞伎化ということでつい思い出してしまうのが、今年の3月に観た『春琴』。
こちらは、イギリス人であるサイモン・マクバーニーが谷崎を現代演劇化したもの。
『春琴』は、間違いなく今年観たものの中のベストプレイのひとつであり、
「日本の文化、っていったいなんなんだろう?」について考えさせられるものでもあったので、
今日どんな感想を持つか楽しみざんす。

というわけで、みてきまーす。

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"Everyone is an artist"?

昨日のエントリを書く際に、ICAのアーティスティックディレクターの話を聴いた時のメモを読み返したのだけど、
ああこんな話題もあったっけ、これって今の私の関心でもあるなあということがあったので、つれづれに思うことを書いておく。

※ ※ ※

それはたしか、後半にスピーカーとして出席していた森美のキュレーターからの問題提議で、

「現代アートが民主化されたゴールはどこなのか?」

という話。

と書くと、なんだかえらくカタイ話のようだけど、

つまりは一方的にアートをオーディエンスに見せる時代から、オーディエンスとのインタラクションやコミュニティ、見るだけでなく参加することが重要になってきている時代の流れの中で、

その行き着く先は
「Everyone is an artist」=みんながアーティストである
なのか?
それとも、やはり圧倒的な才能がある送り手がいて彼らが生み出すものを受ける構図であることは変わりないのか?
ということ。

私のメモには、これぐらいしか書いていなかったので、
そこでなんらかの主張や発展した議論はなかったと思うのだけど、
当時(今年の3月末)もなんか気に掛かる話だったし、
大学院でクリエイティブ産業・社会のことや著作権のことを少しかじった今はなお、個人的に非常にひっかかるネタである。

※ ※ ※

上に書いた議論は、現代アートの中の話で語られていたけど、
もっと広い視点で見ても、ネット社会になったことで、実際は既に「everyone is an artist」の世界になっていると思う。
そして、一部の限定された環境にある人のみでなく、
みんなが自由に何かを言い、書き、描き、奏で、演じ、それをローコストで世界中に発信できる社会は素晴らしい。それには異論はない。だからネットの世界での仕事も楽しかった。

でも、同時に私は、「圧倒的な才能」が大好きなのだ。
私が思う圧倒的な才能、とは、「逆立ちしたってかなわない生まれもってのその人の才」プラス「それで生きていく努力、覚悟」のこと。
前者だけでも、たぶんダメなのねきっと。

前もエントリで書いたことがあるけど、私が一流と呼ばれるバレエやダンスが大好きなのは、片手間に(トップで踊るような)バレエダンサーになることはできないからであり、普通の人生を送るかわりに踊ることに人生を注いでいる彼らをレスペクトするから。
踊るための生まれ持った才能はもちろん必要で、でもそれだけで名を成せるわけでなく、それとともに日々訓練することを選ぶ、つまりそういう人生を送る、と決めないとなれないから、そこまで含めて「圧倒的な才能」であり、そういうところが私は好きなんだと思う。

んだから、
感じ悪いのを承知でいうけど、
一方でみんなが世界中に発信できる世界はすばらしいー、ネットまんせーだよねーと言っておきながら、
同時に、内輪での「わーすごいねー」的な”表現”は、私はほとんど興味がないのである。(※1)

なので、個人的な本音は「everyone is an artist」な世界なんてまっぴらなのである。(!)
アーティストというものに対し、特別な想いがありすぎるのかもしれないし、
古い時代の考えに囚われているのかもしれないけど、
でも、みんながアーティストになんてなってくれるな、
アーティストっていうのは、常人ではなれっこないものすごい人(←笑)がなるべくしてなるんだよ!という想いがめちゃめちゃある。

でもそれって、時代の流れとしては、大きくみても、小さくアートマネジメントの世界だけ考えても、かなり逆行した考えのような気もしていて、
そういう自分のいかんともしがたい「アーティストエリート主義」なところはどうしたもんかなあ、とも思っていた。

※ ※ ※

でも、最近、自分の中で思うことがある。
それは、

「創造性を大事にする」ということは、万人が表現できる、その権利を守る、促進するという方向性とともに、創造に生活をかけている人たちに対しレスペクトすることだ(※2)

ということ。
創造に生活をかけている人、という表現は、自分の中ではまだ野暮ったい、芯を捉えた言葉じゃないんだけど、いいのが思いつかないので暫定的にこうしておくとして。

なんというか、、、
創造性が大事ー、今はクリエイティブシテーの時代よーと政府自ら言っておきながら、
アーティスト(ここでいうアーティストとは芸術を生み出すことに従事する人)に対し関心があまりにも向いてないんじゃないの?
というようなことが、気になっているの。

以前のエントリで、

ここでいう「創造性」とは、
生み出す「人」と、それを社会にとって価値があるものだとする「価値付け」、2つのプロセスがあって成り立つもの、という部分。
つまり、生み出す人がいるだけでは不十分で、さまざまな表現やチャレンジを認め、社会の中に存在させていくという体質を都市や地域が持っていることが重要ということ。

というふうに書いたけど、
「価値」には2つあって、「対価」としてあらわれる価値と、「称賛」としてあらわれる価値があると思うのね。(この「称賛」という言葉もちょっとうまく言えてない気がするけど、こちらも暫定的に。)
でも、今は「価値」=お金になる、産業になる、としか考えていないんじゃないんかな、って政策が多いような気がする。※例は割愛。いつか改めてエントリするかも
それももちろん大事だけど、でも順番としては、「創造されたもの」と「それを作った人」に対し、それを認めること・・・「称賛」があって、初めて「対価」というのは発生されるのだと思う。
その「称賛」のシステムつくりというか土壌作りというか、そういうのが抜けちゃっているんじゃないかと。

※ ※ ※

ん~、なんか話がそれてきちゃったな。

アーティストの話と、ネットにおける「一億総表現社会」の話と、クリエイティブ社会の話とが入り混ぜちゃったからややこしくなるし、いろいろ定義をきちんとした中で話さないとかなり一人よがりで危険だとも思うけど、
でも、これこそクリエイティブ社会の文脈の中で、経済学ではないアートマネジメントの視点で言えること、かつ私の前職であるネットの世界の話も関わってくるということで、少し踏み入って考えてみたい。

でも、頭が整理されていないので、踏み入って書いてみるのは次回、ということで(笑)

※1
最近、一部ネット上で梅田氏のインタビュー記事が話題(炎上?)になっていたけど、
これを読んだ時にまさに私は完全に梅田氏的嗜好なんだなと思った。
一流の人大好き。一流の人の何かに触れるだけで嬉しい。彼らのすごさをみんなに知って欲しいと思ってしまう。その気持ち、すっごいよくわかる。
ネットが好きなのは、今まで権威やシステムに阻まれて世に出て来れなかった「すごい人」が出てこれる可能性を秘めているから。そうなんよね。すっごいわかる。(笑)

日本のWebは「残念」 梅田望夫さんに聞く(前編)

これに対していろんな人がいろんなこと言ってたけど、私がなるほどと思ったエントリはこれ。
まあ、これも梅田氏側、な意見なんだけど。

梅田氏と「アテネの学堂」 – Tech Mom from Silicon Valley

バーチャル・アテネの学堂が成立するためには、ネットというツールだけでは不十分で、背後に「にわかには役に立たないけれど、知識を共有して議論する過程はかけがえのないものである」という思想が必要で、そのためには参加者も、十分な数と質をもって必要だ。日本では、「図書館」や「博物館」の外側の仕組みだけ取り入れたけれど、その中にはいるべき「知の共有の大切さ、それを守るための重大な決意」が欠けている、という友人の言葉に賛同して、(以下略)


※2
こう言った時にすぐに、「創造に生活をかけている人」=プロ=コンテンツ持っている人=著作権守れよブーブーという話になりがちなんだけど、それはひとつの側面でしかない、と思う。

あ、もちろん著作物に対する権利は守られるべきというのは当然で、使う方が意識を高くする必要はもちろんある。私ももっと意識を高くもたなくてはとはんせいちゅ
しかし、たとえばアメリカのフェアユースの概念のように、(日本にフェアユースを適応するかどうかは別問題として)著作者側だったりコンテンツを持っている側の意識の変革も必要だと思っている。
(※1)で引用したブログの中にもこんな記述が。

「著作権」と対立する概念は、「サブカル・コンテンツをタダノリして見られる権利」ではなく、「知の共有と流通」という人類的な価値であって、それが「フェアユース」とか「パブリック・ドメイン」という形になっている。

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ミュージアムにおけるWeb活用

授業で、先月行われた「Museums and the Web 2009」に参加した方の報告会があった。
これは、ミュージアムにおけるIT活用に関する国際カンファレンスで、今年13回目とこういう分野にしては歴史があるものだと思う。

報告会では主に現在アメリカのミュージアムで取り組まれている事例が紹介されたのだけど、
ミュージアムに限らず、芸術分野でのIT活用に関しては注目しているので、興味深く聴いた。

※ ※ ※
でも、事例をメモしておく前に、一番衝撃的だったことを最初に書いておく。

最後に、鑑賞者や興味を持っている層を巻き込む様々なプラットフォームをネット上に用意したうえで、
彼らを実際に参加させるためにどのような施策をとっているのか?と聞いた時の話。

もちろん、企画展ごとにサイトを立ち上げ、来場者にアプローチし、、、
というのはやっているんだけど、
そもそも、ネット上のコミュニティに参加したい、発言したいという人たちが多いこと、我先にそれらを利用とすること
むしろ、彼らたちからの要望に対しミュージアム側が応える形で、ネットのプラットフォームが出来ていったように思う、
というのが、報告された方及びこの授業の教授(このカンファレンスの登壇者)の見解だった。

ほえーw

※ ※ ※
もちろん、彼らがすべてを把握しているわけではないから、
それを鵜呑みにするわけではないし、実際そこまで盛り上がってないのも多いとは思うんだけど、そういう傾向が強いのは確かなのだと思う。
この話を聞いて思い出したのが、以前ロンドンのICAという現代アートセンターの方の話を伺った時のこと。

その一連の話の中でももっとも心に残ったのが、
アートに対しモチベーションの高いオーディエンスを狙い、彼らを満足させるようにやっている」という話だった。

曰く、
アートに対し非常に先鋭的な感覚を持って真剣に向かい、常にキャッチアップするモチベーションを持っている若い層が、ロンドンには一定数いて、
センターとしては彼らをうならせるような、そして彼らのネットワークの中心となるような場を作っていくことに注力していく、とのこと。

で、そういったエッジがたった層(この話の中ではopinion formerと表現されていた)の隣にいる、「流行を追いかけて噂を広める層」、そしてそのまた隣にいる「さらに流行が広まってから動き出す層」に対しては、
「何か面白そうなイベントがある、イベント名を聞いたことがある」と思わせる施策はとるけれど、
あくまでも重要なのは、コアオーディエンスに対して、いかに「次」を見せるか、いかにアートを元に考えさせるかだ、ということだった。(それがないと、広まるもなにもないから)
逆に言えば、ロンドンにはアート関連の施設が、それこそ大英博物館やテートを頂点に優秀なものがたくさんあるので、そのくらい特徴を出していかないと生き残っていけないとのこと。

とにかくこの話で印象的だったのが、「そういうかなり尖った層だけを相手にしていても、成立するんだ」ということだった。実際、そういう質問をした方もいたしね。
数がたくさんあって特徴を出すのが重要、というのは、東京でも同じような気がするけど、
なかなかICAのような策はとりづらいのではないかと、ここは完全に私見で根拠はないのだけど、感じる。
そういう高いモチベーションの層の質や量がロンドンとは全然違うのではないかと。
それはもう歴史的に。

ミュージアムのネットコミュニティに参加する意欲が高い人が多い、という話を聞いて、
このICAの話を思い出したのだけど、
こういう話を聞くにつけ、やっぱり、海外のマーケティングの技術や事例を知るだけでは根本的には変わらないな、って思うんだよねー。(それももちろん価値があるし、面白いけど)
だって、今から紹介された事例をいくつかあげるけど、それを使う人たちのモチベーションが違うのであれば、ただ真似っこしても意味ない。
やっぱり、日本には日本の、ということもあるし、それ以上にもっと日本における芸術受容や文化政策の歴史を見つめる必要もあるような気がしている。

※ ※ ※
さて、前段が長くなったけど、以下報告された事例をいくつかメモっとく。
私自身もきちんとサービス内容までみられていないので、ちょっとちぐはぐな紹介かもしれないけど。

基本的には、技術として何か目新しいものがあるのではなく、
(特に今回報告した方は主にソーシャルメディア活用に注目していたそうなので)
すでにあるサービスを利用しているだけなんだけど、
技術は最先端ではないけど、思想は最先端のものを追いかけようとする姿勢があった」という言葉が印象的だった。

以下、羅列なので「続きを読む」に。

続きを読む

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Tony Awards 2009!

アワード好きの私が毎年楽しみにしている Tony Awards
映画や音楽と違い、ほとんど知らない作品がノミネートされているので、壇上のパフォーマンスや映像で吟味できるのも楽しみ。

2009年の授賞式が開催されたけど、
今年のミュージカル分野は『Billy Elliot, the musical』が多くの部門を受賞した模様。

Best Musical
Best Book of a Musical
Best Performance by a Leadind actor in a Musical
Best Performance by a Fetured actor in a Musical
Best direction of a Musical
Best Choreography
Best Orchestrations
Best Scenic Desgin of a musical
Best Lighting design of a musical
Best Sound Desgin of a musical

10部門かあー
女優部門以外はほぼ網羅してますな。

ちなみにこのミュージカルは、2000年のイギリス映画『リトル・ダンサー(原題 Billy Elliot)』のミュージカル化。
80年代のイギリスの炭鉱町を舞台に、
まだ男性がバレエなんて、という考えが根強かった環境の中、バレエダンサーに魅せられた少年の物語で、日本でもけっこう話題になったと思う。
音楽はエルトン・ジョン。(Best Score はのがしてるけど)

リトル・ダンサー コレクターズ・エディション [DVD]リトル・ダンサー コレクターズ・エディション [DVD]
出演:ジェイミー・ベル
販売元:角川ヘラルド・ピクチャーズ
発売日:2005-12-22
おすすめ度:5.0
クチコミを見る

個人的に、子供が出演するのは苦手なんだけど、
評をいくつか見た限りでは、子供たち(つっても10歳ぐらいなのかな?)の演技が素晴らしいんだそうだ。
ウエストエンドでは2005年に開演され大人気を博し、現在もロングラン中だって。(ブロードウェイ進出は昨年)

今年の夏は、ロンドンかNYに行きたいと思っているので、
見に行く候補に入れてみようかなあ。。。(子供というのがやっぱり気になるが・・・)

完全にオリジナルのミュージカルは、
私の英語ヒアリング能力のつたなさで理解できないんだけど、
映画原作とかだと、だいたい筋がわかった形でいけるしねー。
去年のトニー賞を受賞したものは、面白そうだったけど、いきなり観に行ってもわかんないだろうなあと思ったけど、
世界的に流通している映画原作だと(あと、ジュークボックスミュージカルとか)そのへんがやっぱアドバンテージある感じ。

そういえば、今年のノミネーションにもシュレックのミュージカルがあったし、
たしか、スパイダーマンや、『めぐり逢えたら』もミュージカル化が進んでいるはず。
あんまりいい傾向ではないと思うんだけど、実際自分が海外で英語で観ようと思う時の敷居を考えるに、
全世界からの観光客に向けて売っていく(またその後世界ツアーしていく)戦略である限り、そういう方向性はとめられないのかなあ、、とも思う。

なにはともあれ、毎年NHK BSで放映される授賞式のパフォーマンスを楽しみにしよう!

トニー賞授賞式2009
6月28日(日) 午後7:30~9:59 NHK BS2

映画のアカデミ―賞、音楽のグラミ―賞と並んで、全世界のショ―・ビジネス関係者が注目するアメリカ演劇界で最も権威を持つ「トニ―賞」。
63回目となる今年の授賞式は、現地6月7日(日)にニュ―ヨ―クのラジオシティ―・ミュ―ジック・ホ―ルで開催される。授賞式自体が完成度の高いショ―として構成され、演劇界のみならず、映画やテレビで活躍するスタ―が顔をそろえ、司会進行とステ―ジ上でのパフォ―マンスで見る者を魅了する。中でも舞台と同じキャストによって実際に舞台上で演じられるミュ―ジカル作品賞のパフォ―マンスは、授賞式最大の見ものである。
歴代司会者には、名優が名を連ね、プレゼンタ―やゲストには演劇界、音楽界、映画界、TV界から一流のエンタ―テナ―が登場し授賞式を彩る。まさにアメリカンエンタ―テインメントの真髄を垣間見ることになる。
番組は、授賞式の模様をノ―カット、完全字幕ス―パ―で、演劇ファン・ミュ―ジカルファンだけでなく一般の視聴者も十分楽しめる内容でお届けする。
通常「トニ―賞授賞式」は、そのエンタ―テインメント番組としての完成度の高さのみを楽しむ番組で、トニー賞で取り上げられた舞台の最新状況や、現在のブロ―ドウェイの情報が分からず、その部分で多少不満が残っていた。そこで、今回の番組ではNY在職中の有働由美子アナウンサーが、最新のNY演劇情報をリポート。
大の演劇ファンである有働アナウンサーが、日本にはなかなか入ってこない現地のホットな情報を体当たりで伝えてくれる。世界不況にゆれた一年、ブロ―ドウェイでもその影響は大きく、10億円以上かかる大掛かりなミュージカルよりも、3億円くらいで上演できる芝居が多かったこと。その舞台に多くの観客を呼ぶためのブロ―ドウェイのプロデュ―サ―たちの工夫。トニ―賞後のブロ―ドウェイ上演情報(クロ―ズ情報など)。また観光客を獲得するためのPR。さらにブロ―ドウェイで人気のボイストレ―ナにインタビュ―し、有働アナウンサーもそのレッスンを受ける。
番組のオ―プニングでは、トニ―賞授賞式当日の会場前から、レッドカ―ペットでのスタ―インタビューなど、臨場感あふれる現地の様子をお送りする。

あ、ちなみにベストリバイバルは『ヘアー』。わお。ヘアー!

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出演:ジョン・サベージ
販売元:20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
発売日:2007-10-26
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海外ドラマにみるアート業界

雑談。

4月ぐらいにスカパー!に入って以来、
すっかりFOXっこ、MTVっこの私。
観だすとキリがないので、極力HDに録画したものしか観ないようにしてるけど。
(BGMとしてかけるMTV以外)
バカみたいだけど、リアリティ番組大好き(笑)。あと、海外ドラマも気になったのは少しとってる。

で、最近、いきなり観だしたのが『Lの世界』。
LAのレズビアンの世界を描いた衝撃作・・・みたいな感じで昨年日本に上陸した際もけっこう宣伝していたやつ。
私はパイロット版の第一話だけみたんだけど、なんか合わないなあ・・・という感じで、4月にFOXでシーズン3がやっていたのを、最初はりきって録画してたんだけど、特に観ることもなく、これは観ないなと思って、途中で録画をやめてしまったりしていた。

でも先日、深夜眠れなくてテレビをつけたらやっていて、
それが意外と面白くて、以来、最初の方とってたシーズン3や、ちょうどやりはじめたシーズン4とかを何話かみている。

たしかに、R指定15とあり、かなりきわどいシーンはいっぱい出てくるし、
そして、「彼女」たちは皆ほとんど、華やかな業界で、まさに宣伝文句に使われているように”スタイリッシュ”に生活していて、ちょっと現実離れしてる感はある。(ま、ドラマは全部そうか)
でも、そこはやっぱりマイノリティを描いているので、日常的な痛みとか社会との戦いとかバンバン出てくるし、
もちろん、日本で生きている私は環境が違うわけで、肌感覚でそういったものがわかるわけではないんだけど、それを乗り越える支えとなる友情とかは通じるものもあるわけで、ドラマとしてけっこうおもしろいなー、、、と思う。

あと、美しい女性が多くて目の保養になるの(笑)。(※1)

Lword

※ ※ ※

で、ここからが少しこのブログっぽい話題なんだけど、
主要な登場人物の一人にベットという女性(※2)がいるんだけど、
彼女の職業の経歴が、カリフォルニアのアートセンターのアートディレクターから大学の芸術学部の学部長、とまさにアート畑ど真ん中の設定で
その彼女の日常を通じて、ほんの少しLAのアート業界やアートの世界が垣間見えるのも、個人的には面白い。

例えば、NEA(米国芸術基金)から援助をストップされた、とか。
財団の会長が亡くなって娘が後継したら、芸術分野への援助に懐疑的になった、とか。
前衛的な展覧会をやろうとしたら、保守派から大バッシングを受けて、開催の危機に追い込まれるとか。

「印象派コレクターのいやになるほどお金持ち」に大学の運営資金の援助してもらおうと策をたてたり。
で、アーティスト・イン・レジデンスで大学に滞在中の有名アーティストに協力を頼んだら、事前に隠すように頼んでいた過激な学生の作品をわざわざ見せられて、逆に資金援助者が怒って帰っちゃったり(笑)。
(「お金のために作品を隠すなんてことはしないのよ!印象派も発表時には異端だったって言ってやりなさい!」「汚いお金でも、学生の芸術活動を支援することはできるのよ!」なんて会話も)
普通に大学でしている授業のシーンなんかも、THE美術史学、って感じでちょっと面白い。

まあ、とはいえドラマなので、
もちろん現実よりだいぶオサレに描かれていると思うけど、
でも、たとえば『セックスアンドザシティ』でも、シャーロットの職業はアートディーラーだったけど、
それがあくまで記号としての職業っぽい感じだったのに比べると、だいぶマネジメント側を見ているっぽい気分になる。

それはおそらく、マイノリティを描いているドラマだということと無関係ではないと思う。
過激と受け止められるアートに対する社会の反応と、その表現の発露を守ろうとする戦いは、
そっくりそのまま、レズビアンとして生きることに伴う葛藤や衝突に通じるテーマなんだろうなあ・・・と。

たとえば、
作品のひとつが問題になって、ベットが公聴会で発言をしにワシントンまで行くえエピソードがあるんだけど、
「愛国主義に反する」と、作品を燃やそうとする(!)議員に対し、
「こういうことをするあんたこそが、反愛国主義!」と啖呵をきるシーンなんてほんとかっこいい(笑)。
で、そしてそれはそのまま、性的マイノリティに対する社会の見方への啖呵でもあるのかもしれない、なんて感じたわけ。

※ちなみに、その後ベットは、同席していた女性議員に「自宅のコレクションを見せてあげるわ」と自宅に誘われているわけですが(笑)。

まあ、もちろんそこがドラマの主題ではないので、そういうシーンもあるよ程度だけど、
「わ、NEAだって」とかって思えてアートマネジメント勉強しているものにとってはちょっと面白い、そんな小ネタでした。

あと、
財団側の超お金持ちの娘も出ていて、
映画関連の企業買って、ドキュメンタリーへの出資を検討したりして、なんてところもちょっと面白い。
ほんと、芸術活動をやるためには、資金、資金、資金集めなんだなーと。

※ ※ ※

どうでもいいけど、
こういうので、劇場とか舞台のマネジメントしているキャラとか出てこないよね(笑)。
知らないだけか。描きづらいだけか。
でもドラマに描かれる職業とかって、その国での人気(もしくは注目を浴びている)職業なんだろうな。

※ ※ ※

さて、こんな感じで『Lの世界』、全シーズン観てみたい衝動にかられているのだけど、海外ドラマは長いので見始めたらもう最後。だから見ない。そこは我慢。我慢だよ!

あと、余談だけど、逆にけっこう期待していた『ゴシップガール』は、2回しか見てないけど、個人的にはまったく期待はずれ。やっぱもうティーンものを楽しむのは限界があるか・・・。苦笑

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出演:ジェニファー・ビールス
販売元:20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
発売日:2008-11-19
おすすめ度:5.0
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(※1)
世間の例に漏れず、シェーンとカルメンが好き。
あとはセクシー姉さんのマリーナとかヘレナ。いいもの身に着けてそうなファッションも含めて。

(※2)
演じているのは、なんと『フラッシュダンス』のヒロインでブレイクしたジェニファー・ビールス!『フラッシュダンス』以降干されていた時期も長かったようだが、これで再ブレイクしたらしい。

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[Memo]鑑賞者開発、鑑賞者タイプのモデル

下記、論文読んでて出てきた引用部分なので原典あたれてないけど、
取り急ぎ鑑賞者開発関係の枠組みのメモ。
内容は、私による適当なまとめなので、微妙なニュアンスは違うかも。(原典読もう!)

どうでもいいけど、個人的には、鑑賞者開発という言葉はあんまり好きじゃない。
鑑賞、って言葉の響きがあんまりすきくない。開発するっていう日本語の感じも。

■2000年にイギリスで発表された鑑賞者開発のモデル

1. Outreach
ターゲット:社会的に芸術と離れたコミュニティにいる層(低所得等)
方法:芸術作品を彼らのところまで持っていく(施設外に持ち出す)
目的:社会的に拡大

2. Extended Marketing
ターゲット:潜在的な鑑賞者&かつて鑑賞者だったがやめてしまった層
方法:ターゲットの層の障壁を取り除く(いわゆるマーケティング施策)
目的:経済的な拡大

3. Taste Cultivation
ターゲット:既存鑑賞者
方法:違う分野や作品を紹介する(クラシック鑑賞者にオペラ公演など)
目的:芸術的、経済的拡大(含む教育的)

4.Audience Education
ターゲット:既存鑑賞者
方法:鑑賞した作品についてさらなる興味を喚起、理解を深める
目的:教育的拡大(含む経済的)

■Kotler及びHill E. & O’Sullivanなどによって提唱された鑑賞者タイプ

1. Existing audience(Hard core/Soft Core/Emerging)
既存鑑賞者、その中でもコア層から新規層への分類

2. Switchers
様々なジャンルの芸術に参加し、特定団体のリピーターというわけではない

3. Attenders elsewhere
そこの団体ではないが、同じジャンルの別団体の支持者

4. Intenders
参加意欲はあるが、なんらかの障壁により鑑賞できない層

5. Hostile
芸術に対し否定的な層

前半はあくまでイギリスにおける枠組み、後半はアメリカ。
基本は同じであるけれど、日本では違う枠組みができるだろう。そこが重要。

まずは、「グローバルに受け入れられてる芸術」と「自国の芸術」の重なる輪が大きいと思われるアメリカや西欧と、「グローバルに受け入れられてる芸術」と「世界の中ではマイナーな自国の芸術」を持つそのほかの国々では、社会的、心理的な要素まで入れた枠組みは違ってくるのではないかなとぼんやり思う。
そしてもちろん、時代が変われば、枠組みも変わる。

というようなことは、個人的にはかなり研究してみたい興味分野なんだけど、
壮大で論拠が難しそうで、ちょっと手をだしづらい。もはや、社会学の世界のような気もするし。
なので、主に仕事を進めていくうえでの補足として考えてみることにしている。
このブログでも、思ったこと程度の話になるけど、ちみちみ書いていきたい。

でも、そう思いつつ関連論文とか読むと興味深くてついはまっちゃって時間がたっちゃう。。。という罠(汗)

あーん、研究のテーマがしぼれなーい
今一番欲しいものは、日本語と英語が速読できる(英語の場合、並読でもいいけど・・)のうみそだわ。(涙)

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