今回は久しぶりにアートとソーシャル・メディアの話を書こうと思ってましたが予定変更ー
ちょっと軽めのエントリ書きます。
『ハーブ&ドロシー』続編の制作資金を Kickstarter で!
というのも、
友人のツイッターでこんな情報を発見したんです。
■アート・コレクター夫婦の物語『ハーブ&ドロシー』
映画『ハーブ&ドロシー』の監督、佐々木芽生さんが、続編を作るための資金を Kickstarter で募り始めたとのこと。
『ハーブ&ドロシー』は NY に住む公務員ながら一大アート・コレクターである夫婦を追ったドキュメンタリーで、日本でも昨年末公開され、アート好きの方中心に結構話題になりました。
何を隠そう(?)、昨年のこのブログで一番アクセスが多かったエントリは↑このエントリだったりします。(そして、今年に入っても変わらず検索でアクセスされる方が多いんですよね~)
で、当時のエントリにも書いていますが、ハーブ氏とドロシーさん夫妻がコレクションした膨大な作品たちは、置き場所がなくなって 1992 年からワシントンのナショナル・ギャラリーに寄贈されているます。でも、ついにナショナル・ギャラリーも場所がなくなったのだとか ( ゚д゚)
というわけで、2008年から始まっているのが、全米 50 州の美術館に 50 点ずつ寄贈するという “VOGEL 50×50” というプロジェクトです。
そして今回制作資金を集めようとしている「続編」とは、このプロジェクトを追ったものになるとのこと。
おおおおおおおおおおおお、気になるー!!
ということで、早速 KS のプロジェクト・ページにアクセスしてみましたよ。
■HERB & DOROTHY 50X50
今回の調達目標は $55,000、始まってまだ間もないようで、締切は11.6まで(あと50日ほど)。
私がみた時点で $9,000 ドル以上のお金が集まっていました。
そして、目に飛び込んできたのが、見返りとなる T シャツやスケッチブック、アート・チャレンジ・キット等のハーブ&ドロシー・グッズ。
他、出来上がった DVD とかもある。
いいかも……
欲しいかも……
続編みてみたいし……
同じ日本人で頑張ってる監督さんだし……
と思った私、その後もしばしページを徘徊しましたが、エイヤと人生初の Kickstarter 支援をいたしました。(ジャーン)
心惹かれたけど結局支援までいたらなかったプロジェクト
そーなんです。
私、かねてより、これだけクラウド・ファンディングのことを調べているので、どのサービス経由でもいいから何か支援したいなと思っていて、ちょっと心惹かれるプロジェクトもあったんですが、結局いまだ支援経験なしだったんです。(※1)
試しでなんかやってみてもよかったんだけど、「クラウド・ファンディング・サービスを使ってみることが目的」になると、「なんで人は支援しようと思うのか」の心理が体験できないので、ほんとに心から「おおこれはやってみよう」と自発的にアクションしてみたくなるまで待とうと。
ちなみに今までちょっと「心惹かれた」のはこんなプロジェクト
■110 Stories: Augmented Reality Twin Towers iPhone App
拡張現実(AR)技術により、今の風景に在りしの日のツインタワーを表示・撮影することができる iPhone アプリを作りたい、というもので、同時に当時の想い出を投稿してもらいアーカイブしていくという趣旨、プロジェクト立案者の方が 9.11 から 10年間こつこつと続けたプロジェクトであることから「ああ、実現したらいいなあ」と素直に思いました。
初めて心から支援したいなと思ったのだけど、結局、支援せずじまい、だけど、ちゃんと目標 25,000 ドル超えして達成したようで。よかった(^-^)
あと、最近だとこんなの
■Kentucky for Kentucky: Kick Ass Super Bowl Commercial
広告料がものごっつい高いことで有名なアメリカのスーパーボウル、その出稿費用を KS で集めようというケンタッキー州にある団体のプロジェクト。な、なんと 350 万ドル集めようとしています。ちなみに、今までの KS での最高調達額は100万ドル弱ですよ!!
しかも、流したい CM がケンタッキーの素晴らしさを訴えるものらしい(笑)
調達が始まったのは最近なんですが、1週間あまりで既に $46,000 以上集め、しかもあと 53 日残っていますがいかんせん目標が大きすぎるので、まだ達成率は 1% 強(ノД`)
なんかまあ、ちょっと笑えるんですが、でも、これ実際ほんとに集めたら若干事件だと思います。
そのイベント性(”あの” スーパーボウルの CM 枠を買う行為に自分も加われるかも!とか もしもほんとに調達したら、一気に最高調達額の記録塗り替えだ!とか)と、達成までの道のりの困難さが相まって(逆にいうと、110 stories は、私が支援しなくても絶対これは達成するだろうなという予感がしていた)、ちょい参加してみたくなりました。
ただ、リターンが私にとってはいまいちなのと、とはいえ流されるのがケンタッキー大好き CM なんで(苦笑)、動向は気になりつつも結局支援はしないかなあ。
必要なのは、最低 2 方向からのお金を出す理由
それに比べると、今回のプロジェクト。
これは上記 2 つに比べても、圧倒的に支援したくなる動機が強かった!
- 前作を見て、面白かったこと
という、そもそも知ってたという「私との関わり」の強さ、
- アメリカ・ベースの KS ではマイナーな日本人女性のプロジェクトであること
という応援したくなる理由の強さ、
そして、
- リターンに用意されいているハーブ&ドロシーグッズが結構いい
- 新作の DVD もらえるんだったら嬉しい
という見返りへの納得感。
これらが揃っていたので、支援するのにほとんど躊躇はなかったです。まあここまで「よし」と思うプロジェクトってあんまりないと思うのですが、少なくとも「応援したくなる」と「リターンがいやじゃない」 2 つ揃ってないと難しいのかもなー。
あと、110 stories は「私が支援しなくても達成しそう」と思ったのとは逆に、アートのドキュメンタリーである『ハーブ&ドロシー』続編は、万人にひっかかるネタではないだろうから(つまり、以前書いた「利他主義モデル」ど真ん中 )、気になる人が支援しなくちゃね、という気持ちにさせたというのも大きいかもしれないです。
その他、実際、やってみて気づいたのは、こんな感じ。
- やっぱり、いくら支援するかはリターンとのバランスでじっくり考えること。値段の違う服が並んでて、デザインいいのも普通のもあり、どうしようかなと悩むショッピング感覚に似ている(前回書いた「投げ銭システム」との違いだなと改めて思い)
- Amazon ペイメントでの支払いは激しく楽(※3)
- 支払った後、サイトに表示されている調達額とかが変わるのはちょびっとわくわくする。(特に私の場合は、ちょうど私の支援で調達額が 4 桁から 5 桁に変わるところだったので、キターと思いましたw)
そんな感じかなあ。
そうそう、あとは早速、佐々木さんから日本語で丁寧なお礼のメッセージが届いて、とっても嬉しかった!
KS はお金を集めるだけじゃなくて、今後の自分の事業を応援してくれるコミュニティを作ることが大事、と書きエントリで書いたけど、本当にそうだなーと。
■ 「少額×大人数」が「多額×少人数」に勝つ資金調達コミュニティ
そのあたりことや、あとは何度か言及している「ゲーム性」に関しては、これからどんなものか体験してみよーと思います。
とはいえ、自分の感情の動きばかり追ってても一般的なことしかわからないし、かえって事実を見る目を曇らせるので、参考程度に体感する、程度に。
前やっていたデータ等を分析していくことも大事。数字がすべてではないけど、数字が教えてくれることはいっぱいある★
あとはやっぱ、取材だねー
というわけで、
あれ、結局うだうだ書いてしまいましたが!
このエントリを読んだ方で、特に『ハーブ&ドロシー』を見た方、面白かった方、このプロジェクトを応援してみるのもよいかなーと思いますよ! 1ドルから可能です★
さて!
来週こそ、今回書けなかったアートとソーシャル・メディアの話をちょっと真面目に書いていこうかなと思います。たぶんね~
※そういえば来週は、月、金が祝日でしたね。
土日祝日はアクセスが落ちるので、来週は火水木 8 時の更新にしまーす!
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なお、前々回から告知しますしますといってた、勉強会のお知らせです。
■「アート好きを寄付者、支援者に変える――『ファンドレイジング』の基礎」
2011.10.08 14:00-16:30
法政大学 市ヶ谷キャンパス「スカイホール」 ボアソナードタワー26階
がっつり、資金調達の話です。
アメリカのオーケストラで資金調達の専門家として活躍され、現在日本ファンドレイジング協会理事他、ファンドレイジングのコンサルティング、普及活動を精力的にされている伊藤美歩さんをスピーカーとしてお迎えしました。
伊藤さんとお話をした時にとっても印象的だったのは
「資金調達、ファンドレイジングというと『うちの団体の回りにはお金持ちはいないから』と諦めてしまっている人もいるが、『私はお金をもっています、支援します』と目の前に登場する人なんていない。
だから、きちんと支援者候補をあぶりだし、コミュニケーションすることで支援者、寄付者に育てていくことが必要なんです」
ということ。たしかに!
セミナーでは、周りの「アート好き」を支援者、寄付者に変えていくにはどうしたらいいか、という戦略、手法を語っていただく他、先日改正されたばかりの寄付税制等をいかに有利に活用していくかという日本の現状により即した話、ご自身の豊富な体験談とともに「ファンドレイザー」という専門職とはどういうものなのか、等についても話していただきます。
実は!
このサイトの about にも書いていますが、私がゲーム業界を辞め、大学院に行くきっかけのひとつとなった本がジョアン・シェフ・バーンスタインの『芸術の売り方――劇場を満員にするマーケティング』というアート・マーケティングの本なのですが、伊藤さんは彼女の元で学ばれていたのですね~。
なので、私的にもかなり原点の気持ちに戻るセミナーだったりします^^
なお、こちらのセミナーは、資金調達業務に関っていない方、アート業界以外の方、学生さん等も大歓迎ですので、関心があるという方は是非こちらのサイトからお申し込みくださいませ!
(※1)
ちなみに、プロジェクト側もやってみたいス。モノ作る人ではないのでなかなかいい機会がないですが…
(※2)
日本語記事見つけました。詳しくはこちら
■米同時多発テロ事件から10年、失われたツインタワーを“復活”させるiPhoneアプリ「110 Stories」
(※3)
私は US の Amazon アカウントを持っていたので。
持っていないとアメリカ以外の国からはちょっと最初面倒かも。けどまあ、US からの支援するのであれば、ほんと 1 クリックだと思います。





























